「最強のピカレスク時代劇!」柳生一族の陰謀 Y.タッカーさんの映画レビュー(感想・評価)
最強のピカレスク時代劇!
2時間作品にしては登場人物が多く、色々詰め込みすぎの感もあるが、後半には登場人物の相関図が過不足なく回収されていくので、観終わってみれば無駄のない作り。オールスターキャストと言うべき豪華俳優陣が見所で、何よりピカレスク物としてのラストの萬屋錦之助の狂気と松方弘樹の堂々たる悪辣ッぷりが堪らなく良くて痺れる。
アクションは今観れば稚拙だが、そんなことを問題にはさせない程、深作監督はテンポよくグイグイ進めて行く。この頃の日本映画はまだまだこんなギラギラした面白い映画が作れていたんだなぁ。今観ても面白い、これぞ極上の娯楽作!
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