「90年代アニメの至高」MEMORIES こたーさんの映画レビュー(感想・評価)
90年代アニメの至高
3つのオムニバス形式の作品。
1つ目で度肝を抜き、2つ目で面白おかしく、3つ目で斬新さを知る。そんな感じの作品だった。1つ1つが濃密なので、次の作品に慣れるまでがやや大変だった。
「STINK BOMB」
突然強大な力を手に入れた一般人というのはAKIRAを思わせる。主人公に一切自覚がなく、終始助けを求めに奔走するのがクスッとくる。そのまま都心に降りてくるのが最凶兵器たる所以だなと感じた。
オチも含めてグッド。
「CANNON FODDER」
2つが動だとすれば、これは静。大砲撃つために生活してんのか??と思わせる、可笑しい様子がワンカットで映される。大砲の迫力もだが、背景の描き込みが凄まじい。
その中でもなんと言っても「MAGNETIC ROSE」が至高。
広大な装飾の並ぶ不釣り合いな舞台に、あの世を思わせる未知の現象によるホラーが美しかった。
過去の想い出に囚われる登場人物たちの悲壮感が心に沁みる。
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