ニッポン無責任時代のレビュー・感想・評価
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スイスイスーダララッタ〜‼️
天才的なコメディアン、植木等さんと「社長」シリーズなどで喜劇を得意とした東宝の奇跡的なコラボレーション‼️要は植木さんの映画というのはそのキャラに共感できるかどうかですよね。私はこの映画は高校生の頃観て、この平均(たいらひとし)のような大人にならなければと思いました‼️努力は嫌い。調子良く人付き合いをして、敵を作らず、自分の失敗は笑ってスルーし、笑ってゴマかして責任逃れする。仕事はするけど、疲れないように要領よくマイペースに世間の荒波に流されず・・・人間は何事も一生懸命やらないとダメだとか言う人いるけど、一生懸命要領よく生きればそれでいいんじゃないでしょうか⁉️テンポの良い物語展開といい、豪華キャストといい、そう信じさせるだけの力がこの作品にはありますよね‼️
『PLAN75』を企画するような会社も未だに隆盛を誇っている。
出鱈目な話だけれど、個人も会社も、努力して、出世したり大きくなるのではない。
社会とは『生き馬の目を抜く』と言われて来た。それを笑い飛ばしている。
無責任でゴマすりでC調の奴は嫌われるが、絶滅しているわけではない。同じ様に人をなんとも思わないブラックな会社も隆盛を誇っている。
だから、それを笑い飛ばすしか無い。こう言った映画を見る者は、それも分からず見ている者も多いと思うが。
美しき植木等。
楽しんだ。
会社員の仕事なんぞ今も昔も面白いわけがない。
だがら仕事以外をこそこぞって楽しんだ昭和。
その全てを禁じ手とし始めた平成、令和で完成。
何とつまらない令和。
歴史資料的価値。
そして植木等の美しさ。
【面白き策士男の、ジェットコースターサラリーマン人生を描く。脚本も、劇中歌も、劇中ミュージカルも見事である。ビックリ!平均君、大物だなあ!】
ー 植木等がこの世でいちばん無責任といわれた男、平均を演じる喜劇。
「スーダラ節」や「無責任一大男」を歌いながら、ゴマすりやお色気作戦を繰り広げるさまがユーモラス。
◆感想
・予想を遥かに上回る面白さに驚く。
ー 脚本が、とても巧いと思う。-
・劇中歌「スーダラ節」や「無責任一大男」は、植木等さんが老年期に紅白歌合戦で歌っていたりしたので、記憶にあるし、サラリーマンのお気楽さを揶揄した歌詞も面白い。
・何よりも、植木等が演じる平均(なんという、名前だ!)の器の大きさというか、策士ながら嫌みなき姿や、そんな彼に何だかんだ言いながら、惹かれて行く太平洋酒社員たちの姿も、面白い。
<今から60年前の、テンポ良き邦画コメディ。映像も凝った作りで可なり驚いたなあ・・。>
ハッタリかまして成り上がれ!
東宝クレージー映画第1作。
Amazon Prime Video(東宝名画座)で鑑賞。
口を開けばでまかせばかり。ハッタリだけで成り上がる、あっぱれ稀代の無責任とはこの男、平均(たいら・ひとし)!
詐欺レベルなでたらめを並べ立てて上役の懐にスルリと入り込み、あっと言う間にステップ・アップしてしまう。
クビになってもなんのその、ピンチをチャンスに巧みにすり替えて、さらなる躍進を遂げてしまうから恐れ入る(笑)。
高度経済成長期を象徴するようなお気楽なストーリーと設定がとにかく面白く、「明るく楽しい東宝映画」のスローガンを地で行く勢いで突き進んでいました。
実際ありえないのに、平均が当時いたのではないかと云う気がして来るから不思議。演者が植木等だったからこそ、体現出来たキャラクターなんだと思いました。
[余談]
数々の名曲たちが物語を彩っていました。
タイトルだけ知っていた「ハイそれまでョ」。ムーディな調子からの転調がユニークで、お気に入りになりました。
クレージー映画の第一弾!
大平洋酒の株が何者かに買い占められようとしているという噂を聞きつけ、氏家社長(ハナ肇)宅へと乗り込んだ。図々しくていい加減な男・平(たいら)は競馬で大損して会社をクビになった男。入社早々株の買い占めを阻止のため働いたことで係長にまで昇進(早すぎ)した。会社内ではワンマン社長に憤りを感じて、労働組合が結成される。
しかし大株主の富山(松村達雄)が裏切って株を手放したため黒田(田崎潤)が新社長に就任することになった。阻止するために入社したのであるから、早速クビになった平。黒田に取り入り、会社に復帰し部長にまでなった平。
今度は平をクビにするため無理難題を押し付けてくる。まずはホップの買付のために北海物産の石狩熊五郎(由利徹)を落とすことだった。やがてライバル会社の大島社長の娘(藤山陽子)と氏家の息子(峰健二=峰岸徹)との駆け落ち問題が持ち上がり、様々な問題を解決する平だったが、やがて追放されることに・・・
無責任でスーダラ野郎だったけど、キャバレーの京子(中島)、新橋の芸者(団令子)、それに社長秘書の佐野愛子(重山)にはモテていた平。陽子と氏家の結婚式当日現れた平は何と北海物産の社長となっていた!しかも愛子と婚約発表という大ぼらつき。
「ハイそれまでョ」「無責任一代男」
子供だましな部分が多い
内容は、多少おもしろい部分もあるものの、子供だましな部分が多い。映画自体に中途半端さが目立つ。どうせ感動を与えるほどのストーリー性を構築できないのなら、いっそ完全にストーリーを排除して笑いのみに特化したほうがよかった。
クレイジーキャッツ映画第一作。当時のファンにはたまらないようです。...
クレイジーキャッツ映画第一作。当時のファンにはたまらないようです。私には生まれる前、あまり馴染み、愛着がない(ドリフ世代です)
それでもなぜか知ってる名曲が数々流れ、楽しく見ることができました。口八丁で世を渡っていく様は面白い。しかし、中には犯罪(香典ドロとか)もあり、そこは微妙、時代ですね。
いい意味の無責任、適当は大切ですね。とかく、堅苦しく生きにくくなった昨今、こんな映画でストレス発散できたらいいですね。
由利徹と峰岸徹
かなり久し振りに由利徹、峰岸徹を見た。峰岸さんは、年配の頃からしか知らなかったので、若い時分の彼を見れたのは貴重な経験であった。古い映画にはこの種の感動がよくある。この映画のなかでは、社長の子息ではあるが、恋に一途な純粋な青年として描かれている。本作の主人公は、平均こと、植木等さん及びクレイジーキャッツの面々である。口先だけで女たちの気を引き、社長の懐に入り込んであっと言う間に大企業の部長にのし上がるタイラヒトシというはちゃめちゃ男の成功譚。そこにふつうの意味でのリアリティはない。
しかし、私が生まれ育った昭和という時代の混沌としたエネルギーに再会できた。混沌としたエネルギーに満ち溢れてはいるが、この映画自体は、無責任に作られたものではなかった。
「健全さ」をなによりも尊ぶ平成という時代が、昭和という不健全な時代を反面教師にしているのではないかという感慨もあります。
●クレージーキャッツ全盛期。
いいね。このデタラメさ。これくらいぶっ飛んだ男にはなれないけれど、憧れるわな。銀座でお座敷とか、女にモテモテとか。
しかしハナ肇には気付けなかったな。銅像の印象が強すぎて。
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