「コメディテイストの映画ではあるけれども社会派寄りの映画」ミンボーの女 ねこたまさんの映画レビュー(感想・評価)
コメディテイストの映画ではあるけれども社会派寄りの映画
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いつもの伊丹映画のように宮本信子さんが主役ということにはなっているけれど、実質的には、ホテルマンを演じた大地康雄さんと村田雄浩さんの2人が主役級の活躍。
伊東四朗さんと中尾彬さんが暴力団幹部を演じているけれど、流石に上手いです。
警察官や専門家にしか知られていなかった「ミンボー」という言葉を一般化した映画ですね。
1991年5月に成立した「暴力団対策法」が、この映画の公開2ヶ月前に施行されていたので、タイムリーな話題の映画にもなった。
また、伊丹十三さんが暴力団員に襲われて怪我をしたり、映画館のスクリーンが切り裂かれたり、この映画の公開を機に事件が幾つか起きている。
その後も暴力団との緊張関係は尾を引いて、伊丹十三さんの自殺の遠因になったという説もあるようです。
コメディテイストの映画ではあるけれども、社会派寄りの映画でもあって、そうした色々な出来事が起きたことを知って観ていると、能天気に笑ってばかりもいられない気分になる。
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