みんなあげちゃう(1985)

劇場公開日:

解説

大富豪の娘と貧しい予備校生の愛を描く一般映画。週刊ヤングジャンプ連載中の弓月光の同名漫画の映画化で、脚本は井上敏樹、監督は「イヴちゃんの姫」の金子修介、撮影は「女子大寮VS看護学園寮」の杉本一海がそれぞれ担当。

1985年製作/90分/日本
配給:にっかつ
劇場公開日:1985年4月20日

ストーリー

名門女子高3年の間宮悠乃は大富豪の令嬢で世間知らず。悠乃はまだバージンだけどセックスの憧れは人一倍強い。そんな悠乃の前にウルトラの母が現われ、近々、素敵な恋人との出会いがあるから、その人に何もかも差し出すようにと言う。「みんなあげちゃうのね」と彼女は胸をキュンとさせる。数日後、悠乃は悪友、明菜の部屋から双眼鏡で外を見ていると、予備校生の六郎がアパートの部屋で、オナニーをしているのを目撃する。悠乃は、あの人が素敵な恋人と、六郎の部屋に行くと、「処女いりませんか」と叫んだ。受験を翌日に控えた六郎は仰天するが、据え膳食わぬはと、彼女に挑む。しかし、童貞と処女の二人、その日はうまくいかなかった。さらに、六郎は翌日の試験もさんざんな結果だったが、悠乃の強引なアタックで二人は結ばれる。暫くして、悠乃は15億円の預金通帳を手に、ヘリコプターで六郎のアパートに同棲しに来た。二人の甘い生活が始まった。一方、間宮家は大混乱。大財閥のあととり娘で、花形という親の決めた婚約者もいる悠乃の失踪は一族の一大事なのだ。そこで、代々仕える忍びの者に命じて、二人の生活を妨害させる。苦境を乗り越えていくうちに、二人の間に本物の愛が育っていく。腹の虫がおさまらない六郎は、単身、間宮家に乗り込んでいく。間宮家の祖父は、広大な敷地の一角にある五重の塔を昇りきったら悠乃はお前のものだと約束する。各階に毛色の変った美女がおり、彼女たちの性的誘惑に敗けたら、悠乃とは別れなければならない。悠乃の方は、間宮家のワナにはまり、花形と結婚させられようとしていた。ウェディングマーチが鳴り響く。その時、「悠乃~」という叫び声、悠乃も「六郎さ~ん」と答える。五重の塔を登りきった六郎が悠乃を連れにやってきたのだ。走り去る二人を追う間宮一族。そこへ、二人に同情した忍びの者の一人がヘリコプターで現われる。二人を乗せたヘリコプターは大空の彼方に飛んでいった。

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