「吉本多香美が素晴らしい」皆月 りやのさんの映画レビュー(感想・評価)
吉本多香美が素晴らしい
ヨコゲキ32弾にて観賞。
妻・沙夜子(荻野目慶子)に有り金を全部持って逃げられた中年男・諏訪憲雄(奥田瑛二)が、チンピラで妻の弟・アキラ(北村一輝)とソープ嬢・由美(吉本多香美)との3人で、持ち逃げされたお金を取り戻すため、妻探しの旅に出る話。
月の意味は自分から輝く事が出来ないというネガティブな例えみたいだが、そう言った魔性の女、荻野目慶子は裏が有りそうな感じで良かった。
奥田瑛二はもちろんだが、ともかく、北村一輝と吉本多香美が素晴らしかった。
北村一輝の世捨て人感がこの作品のメインのように感じた。終盤の岩場でのウンチシーンが、奥田、荻野目、吉本の仲間に入るために北村の提案で監督に尻出しシーンを追加してもらった、との裏話を聞きチームに連帯感を出そうとした北村の姿勢にアッパレです。この時はまだ無名に近かった北村一輝が一気にスターになっていくきっかけと作品らしく、良い作品に出会えたな、と思った。
それと、ウルトラマンティガにヒロイン役で出てた吉本多香美が胸や尻を出してのソープ嬢役、素晴らしい。北村一輝にサラダ油をかけられながら、台所でバックから犯されるシーンなど圧巻です。最近の女優は本人の覚悟が欠けてるのも有るが、事務所やCMスポンサーの意向とかで胸出しが難しくなってるとの解説を聞き、少し寂しい気持ちになった。
公開時期が1999年と、ノストラダムスの大予言の地球滅亡か、って騒いでた時で、終末感がある時代の公開で、アメリカではアルマゲドン公開の年だった、との横山解説を聞いて、映画って公開される時期も重要なんだな、と改めて思った。
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