卍(1983)のレビュー・感想・評価
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バンザイ!原田芳雄!!ビバ!!!高瀬春奈!!!!
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主婦が若い女性に惹かれる同性愛を描いた谷崎潤一郎原作の映画化。
冒頭で壮絶なキャットファイトから一転、ネチネチと絡み合うレズビアンセックスに発展する2人の関係性は鬼気迫る爆発力が有る。
床に零れた牛乳を舐める高瀬の舌の矛先が、樋口の乳首へとスライドしていく生々しさは今作の粘着質な性描写の象徴と云えよう。
樋口はワガママ言いたい放題で、高瀬は困りながらも見守っていく距離感は母娘に通ずる愛にも感じた。
高瀬のボロ〜〜ンと重量感たっぷりに顔を出す真ん丸バストが癒やしとエロスの貫禄を兼ね備えた母性愛を象徴している。
しかし、高瀬の旦那で刑事の原田芳雄が介入し、3人の同棲生活を始める事で嫉妬やセックス観が入り混じり、各々の絆が激変。
どんどん破綻へと突き進んでいくエキセントリックな展開に顔をしかめるが、原田芳雄の軽妙なアドリブが冴えてドラマの深刻化を和らげているのが救いだ。
ふくよかな高瀬のポッチャリ体型と、樋口のスレンダーヌード、そこにガッチリした原田のワイルドボディが合体する奇妙なバランスが、様々に重なり合っていて興味深い作品であった。
最後に短歌を一首
『乳の味 しつこく舐める 舌触り 紅く埋めし 恍惚の絵や』
by全竜
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