劇場公開日 1987年2月27日

「バブル期」マルサの女 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0バブル期

2020年9月19日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、TV地上波

 悪い奴らもボロ儲けしていた時代。国税局調査官を“マルサ”と呼ぶことも初めて知った。最初に観た時には権藤の女が尻にティッシュをくっつけていたシーンがもっとも印象的だった。変なところでリアルにしてるんだなぁ・・・と。変なアングルと極端な演出、そして監督夫人を寝癖のついただらしないキャリアウーマンに仕立てたことが面白さを増してある。

 晴れてマルサの女になった板倉。税務署と国税局の雰囲気の違いに尻ゴミするかというところで、彼女なりに能力発揮。この微妙な心理状態を演ずるのがすごい。また、色んな隠し場所の面白さ。「特定関係人(2号)」という隠語も参考になった。芦田伸介の「蜷川だ」、大地康雄が「マルサのジャック・ニコルスン」も笑えた。

 ガサ入れの直前はドキドキもの。久しぶりに観たけど、面白い映画ですなぁ。赤穂浪士討ち入りの瞬間と同じ感覚になる。

kossy
トミーさんのコメント
2023年5月29日

でかいバイクに乗り、アベック! のふりにも躊躇なし。かっこいいなあ。

トミー