鉄道員(ぽっぽや)のレビュー・感想・評価
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思い出の映画・・
浅田次郎の直木賞作品が原作。今はなき高倉健が主演。冬の北海道が舞台。旧国鉄のキハ号が出てくる。定年になる駅長に死んだ娘の霊が会いに来るファンタジー。最後に駅長は・・(涙)まだ18歳の広末涼子が娘役。1999年の邦画。
「鉄道員」を観て・・
浅田次郎の直木賞作品の短編小説が原作。今は亡き高倉健が主演。雪の北海道が舞台。旧国鉄のキハが映像に・・定年退職する駅長にかつて亡くした娘が幽霊となって会いに来るというファンタジー。まだ10代の広末涼子が娘役。最後に駅長がホームの雪の中で亡くなるのは(涙)
追悼・高倉健 (ほとんど映画のレビューじゃありませんが…)
高倉健さん死去。
突然の訃報にただただびっくり。
「日本侠客伝」「網走番外地」「昭和残侠伝」などの任侠映画シリーズでスターとなったが、さすがにこの世代じゃない。
映画館で初めて“映画俳優・高倉健”を観、感じたのも、「鉄道員 ぽっぽや」だった。
なので、追悼作品チョイスも自然とこの作品が浮かんだ。(山田洋次とのコンビ作二本も捨て難いが)
廃線間近の北海道のローカル線で、鉄道員一筋に生きてきた乙松。妻が亡くなった日も、幼い娘が亡くなった日も、駅に立ち続けてきた乙松に、奇跡が訪れる…。
一人の男の生き様が心に染み入る、さながら雪国のファンタジー。
この年、最もお気に入りの一本となった。
よく高倉健の演技を、どれ見ても同じと言う意見は多い。
でもでもでも、「幸福の黄色いハンカチ」や「鉄道員」など、もし高倉健でなかったら、あれほどの画になっていただろうか。
僕は高倉健の映画や演技を、“高倉健は何を演じても高倉健だが、やはり高倉健でしか成り立たない”と思っている。
演技派、個性派は沢山居るが、出ただけで画になる人は今の日本映画界にほとんど居ない。
正真正銘の銀幕スター。
寡黙で不器用がほとんどの人が持つ高倉健のイメージ。
実際はユーモア溢れ、悪戯小僧でもあったという。
「幸福の黄色いハンカチ」撮影時、武田鉄矢と桃井かおりを別荘に招き食事を振る舞いながら溜まったグチやストレスを発散させたかと思いきや、実はそれをこっそり録音していて、「昨日こんな事言ってなかったか?」と悪戯したり。(先日武田鉄矢が出演した波瀾爆笑より。これには笑った)
「あなたへ」の宣伝でスマステに出演した際、緊張する香取と草なぎの両名を、「TVタックルのスタジオに行きたかった」とユーモアで和ましたり。
「単騎、千里を走る。」撮影中、エキストラにも謙虚に丁寧に接し、チャン・イーモウ監督は「中国の大物俳優にこんな人は居ない!」と感動したとか。
義理人情に厚く、誰に対しても心遣い、気配りを見せ、大スターなのに壁を作らず。
知り合ったら誰もが好きになると言われた高倉健。
知れば知るほどその人柄に惚れる。
銀幕スターではなく、人としてのお手本。
新作を準備中だったという。
今の今まで健さんを銀幕で見れたのは映画ファンとして喜び。
ご冥福お祈りします。
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