劇場公開日 1988年4月16日

「どうすればせつこを守れたか、わからない」火垂るの墓(1988) りかさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 どうすればせつこを守れたか、わからない

2025年8月16日
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鑑賞方法:VOD
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りか
ひなさんのコメント
2025年8月19日

りかさま
コメントありがとうございました。齟齬があるかもしれませんが、私は清太と節子の兄妹の死が「自己責任」とは考えていません。

アニメ映画化に当たって、原作者の野坂昭如氏の願いは「清太を善人として描かないで欲しい」でした。そのため高畑勲監督は、清太が批判されることを恐れていたそうです。

『火垂るの墓』は、短編小説・アニメ映画・TVドラマ・実写映画・漫画・舞台…と、全ては見ていませんが、視点が異なります。
鬼のようなおばさんが正当化されていたり、清太が優等生過ぎたり。但し人物造形の設定が変わっても、物語の結末は変わりません。

「戦争」は、この作品の時代背景だと捉えています。ウクライナやガザの紛争地帯や、日本の被災地に置き換えて考えることもできます。
そこにいる子どもたちは同じ状況下にあり、戦禍や災害での生死は子どもたちに非がある訳ではなく、戦争に対しても何ら責任は無いのに、弱い者から犠牲になっていきます。

前のコメントで上げた3本の映画は、戦争映画の「入口」としては良いのですが、★評価は低いです。
特に『永遠の0』は、TV東京の9時間ドラマは原作に忠実でしたが、映画は山崎貴監督のVFXエンタメで、特攻美化作品になってしまいました。

りかさんのレビュー何作かと、コメント欄を拝見しました。コメントには、その人の素や本音が出ると思っています。
レビューは人の数だけ意見があると思うので、出来るだけ目を通すようにしていますが、コメントに関しては、このサイトを楽しむためにあると思うので、返信はお気遣いなく…

ひな
ひなさんのコメント
2025年8月17日

りかさま
Netflixの配信が始まったのは7月15日、まだ1ヶ月前です(日本以外の世界190ヶ国では、約1年前から独占配信)。ジブリの旧作は海外でも、内容に関係無くドル箱コンテンツです😶

最近の戦争映画の大ヒットと言えば、『あの花が咲く丘で、また君と出会えたら。』のラノベ、『この世界の片隅に』のほっこり、『永遠の0』のVFX…🙄

『鬼滅の刃』でさえPG12なので、『火垂るの墓』のリアルな描写は、現在のレイティングやポリコレなら、どうなるのだろうと思います🫢

1988年の公開は『となりのトトロ』と2本立てだったので、想像もしなかった映画を観たショックで席から立てなくなってしまった子どもが、私を含めてたくさんいました🥹

レビューに書いてる方が何人もいますが、『火垂るの墓』で兄妹が餓死したのは「清太の自己責任」、そして「一度は観てほしい。二度は観たくない。」😗

ウクライナやガザの子どもたちの戦禍の報道を知りながら、「自己責任」という言葉が出てくるのは、つくづく日本は「平和な島国」だと思い知らされます🥺

「(映画の登場人物が)どうすればよかったのか」ではなく、「(映画を観た私たちが)どうすればいいのか」を考える、戦争映画はそのためにあると思います🤔

でも戦争映画の入口のハードルは低く広く、伝えること、忘れないこと、それでいいと思っています。そう考えて、8月15日にレビューを投稿しました🫡

※長文コメント失礼しました。

ひな
kossyさんのコメント
2025年8月17日

ガーン、それは知らなかったです。
俺が幼い頃食べていたのはどっちだったのでしょう?
両者の写真を見比べてもわかりません・・・

kossy
Don-chanさんのコメント
2025年8月17日

おはようございます。
お返事遅くなりました。かなり時間が経ちましたが、コメントどうもありがとうございました。
原作は実体験をもとにしているようですが、主人公が幽霊になっているという変わった作品ですね。

Don-chan
ゆり。さんのコメント
2025年8月17日

あんなに妹想いなお兄ちゃんなんだから、泥棒までするなら、節子の為に頭を下げて欲しかったとどうしても思ってしまうんですが、気の強さが邪魔をしてしまったように感じました。父親が戻ってくる事を信じていたから、それまでは防空壕で頑張れると思ってしまったのかもしれないですね。
一人で生きていく事も出来そうなのに、もう気力がなくなって力尽きてしまったんでしょうか。

ゆり。