「やっと観た・・・ 晴太よ、他の生き方はなかったのか?」火垂るの墓(1988) Elton Shinさんの映画レビュー(感想・評価)
やっと観た・・・ 晴太よ、他の生き方はなかったのか?
節子の死ぬシーンで号泣、嗚咽、涙腺崩壊。その後はずっと最後まで涙。
それまでは戦争の怖さも余り伝わらず、節子のかわいさとなんか回りを余り顧みない晴太の態度に「かわいそうやけれどちょっとなあ?」とどちらかというと前評判ほどではないなあと感じた。
ただ、親戚のおばさんちを出て2人で生活するようになってから少しずつ変わりはじめ悲劇に繋がっていく。
妹を思う気持ちとおばさんの冷たさや医者のものぐさの温度差がだんだんこちらもつらくなってくる。
戦争が色んなものを奪っていったことだけは伝わる。
節子の人生は何やったんや?!晴太の人生は何やったんや?!
戦争にはいっぱいいっぱい哀しい物語が存在していてこの物語もその一つにしか過ぎない。
それがわかっていても世界中のどこかで今も戦争している。
日本も防衛費を増強しようとしている。
その費用を戦争を起こらせない事につかえないのだろうか?
この映画はそんなことも思わせてくれる。
他の方のレビューを読みながらまた涙している自分がいる・・・
余談ではあるがビルマの竪琴で出てきた「埴生の宿」がなぜかこの映画でも出てきた。
エルトン シンさん
わざわざ返信コメントありがとうございます♪
そう昔の田舎町の映画館は3本立てもあり普通にあり…小学生の時、友達たちと観た"ロッキー"は2本目で3本目に邦画で清水健太郎が出演したボクシング映画はつまらなさ過ぎて皆で途中に帰ったのを覚えています。確か映画館にはずっと居て良いので一日中好きなだけ観ていました。 では返信不要です
エルトン・シンさん
蛇足ですが"トトロ"とこの"ほたるの墓"それぞれでの公開では弱く興行収入が取れないとの見立てで2本同時上映となったようです。当時アニメの地位は低く、アニメ=子供の観る物との扱いであったので…。そしてアニメの地位を確かにしたものがこのジブリ自身なのです。
♪エルトン シンさま、初めまして。
『ひまわり』と『火垂るの墓』に共感、コメントとフォローもありがとうございました🙂
長文レビューと追記、プロフィールも読んでいただき、うれしかったです🤭
最近の戦争映画の大ヒットと言えば、『あの花が咲く丘で、また君と出会えたら。』のラノベ、『この世界の片隅に』のほっこり、『永遠の0』のVFX…🙄
『鬼滅の刃』でさえPG12なので、『火垂るの墓』のリアルな描写は、現在のレイティングやポリコレなら、どうなるのだろうと思います🫢
1988年の公開は『となりのトトロ』と2本立てだったので、想像もしなかった映画を観たショックで席から立てなくなってしまった子どもが、私を含めてたくさんいました🥹
レビューに書いてる方が何人もいますが、『火垂るの墓』で兄妹が餓死したのは「清太の自己責任」、そして「一度は観てほしい。二度は観たくない。」😗
ウクライナやガザの子どもたちの戦禍の報道を知りながら、「自己責任」という言葉が出てくるのは、つくづく日本は「平和な島国」だと思い知らされます🥺
「(映画の登場人物が)どうすればよかったのか」ではなく、「(映画を観た私たちが)どうすればいいのか」を考える、戦争映画はそのためにあると思います🤔
でも戦争映画の入口のハードルは低く広く、伝えること、忘れないこと、それでいいと思っています。そう考えて、8月15日にレビューを投稿しました🫡
※長文コメント失礼しました。
共感とコメントをありがとうございました。
>「節子の人生は何やったんや?!晴太の人生は何やったんや?!」
~
>「日本も防衛費を増強しようとしている。その費用を戦争を起こらせない事につかえないのだろうか?」
本当に、私もそう思います。