劇場公開日 1992年6月6日

「タイトルなし」墨東綺譚 抹茶さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0タイトルなし

2023年11月11日
PCから投稿

津川雅彦、乙羽信子が良かった。
杉村春子も出ていてびっくり。

荷風その人より、娼妓や客の人物がいきいきと描かれていた。
墨田ユキの白粉を塗った白い肌と林光の音楽が抜群に良かった。
1つ気になったのは序盤でセックス中に挿入される蒸気機関車が走るカット、あまりにもあんまりだ…。(観るの辞めようかしらと少し思った笑)

荷風の時代の文人達がかつて付き合っていたり文通していたり、ストーキーングしていたりした市井の女性が今になって相手が有名な小説家だったと分かり、地元紙のちょっとした記事になったりすることが00年代頃まではチラホラあったなあなどと映画のラストを見て思い出した。

抹茶