蛇の道(1998)のレビュー・感想・評価
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セルフリメイクを観て…
フランスを舞台にしたセリフリメイクを観て、オリジナルが気になったので観てみました。
観て思ったのは、リメイクしたのは大正解!!
そして、このオリジナルは酷い…
申し訳ないが、全体的にイモっぽくてダサイ。
洗練されたリメイクを観て興味を持った人が観ると、ガッカリすると思う。
『地獄の警備員』でも思ったけど、カメラのセンスも良くない。
あと、哀川翔さん主演て事でヤクザ映画の延長線に思えてしまう…
僕は、この作品オススメしません。
【若き黒沢清監督製作の不条理の連鎖が惹き起こした復讐劇。24年度制作のセルフリメイク作品と見比べるのも面白いかもしれないね。】
■内容は、2024年度公開の「蛇の道」とほぼ同じなので割愛。
だが、一番の違いは哀川翔演じた新島の復讐が香川照之演じた宮下で止まっているところであろうか。
2024年度バージョンでは、更に深いところまで掘り下げられていたからね。
それにしても、日本で撮影された作品と仏蘭西で撮影された作品で、これほど趣がちがうとはなあ。
黒沢清監督は”マチュー・アマルリックと製作した「ダゲレオタイプの女」が・・。”と言っていたが、狙いは矢張り仏蘭西で製作、撮影する効果を狙ったのではないかな、と思った作品である。
日本だとどうしても、湿性感が出るしね。
矢張り、黒沢清監督は邦画では珍しい乾性の映画監督だと思う。
故に、日本国内では一般的には高い評価を得られないが、カンヌ映画祭など海外では高い評価を得ていると思う。
<黒沢清監督は、ミヒャエル・ハネケ監督、ラース・フォン・トリアー監督達癖のある巨匠に、邦画監督としては唯一肩を並べられる映画監督になるかもしれないね。>
リメイク公開前に久々鑑賞
黒沢清監督のVシネマ作品だが1998年に劇場公開もされた1本🎥
あの『勝手にしやがれシリーズ』、『復讐(2作品)』に続いて、哀川翔が主演。
近日、柴咲コウ主演でセルフリメイク映画が公開されるので、久しぶりに鑑賞。
街中の道路を走る車からの目線での映像から物語が始まり、車に乗っているのは新島(哀川翔)と宮下(香川照之)。
この2人、次々とワル男を拉致しては工場の壁にチェーン縛りで監禁する。
宮下の8歳の娘が殺されたことから、彼に協力する新島と2人で犯人に復讐する物語が軸となっているのだが、この協力者=新島が犯人側とも協力する風景が見られるのが「謎」。
そして、娘を殺された男たちの復習劇はだんだんとエスカレートしていき……という展開を見せるのだが、「あいつが犯人だったの?」など…うやむやな感じが残る😅
やはり黒沢清監督らしく段ボール殴打が印象的😄笑
予算をおさえたチープな本作を、黒沢清監督が女優を主演としてどのようにリメイクするのかが気になる。
公開が楽しみである🤗
<映倫No.115236>
ママチャリにまたがる哀川翔が怖い怖い
Vシネの予算で撮った低予算映画だが、ホントに最初から最後までまったく目が離せない極上エンタメ。
拉致監禁のシーケンスを反復しながら徐々に盛り上げるストーリーも素晴らしいし、緊張感不穏さ不気味さを途切れさせない絵作り・演出も素晴らしい。拉致に向かう道中のショットがとても効いていて唸らされる。
哀川翔の不気味なカリスマ性、抑制が効いていた頃の香川照之の顔芸も素晴らしい。コメットさんや柳ユーレイのキッチュさも楽しい。黒沢清の映画はいつも、ずっと怖いのに訳の分からない面白いショットがいきなり出てきて「なんでやねんw」となるのが好きだ。
どこを切り取っても楽しめる傑作。6月に公開されるリメイク版が待ち遠しい。
あと、溶接作業をする哀川翔もめっちゃ怖いです。
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