復活の日のレビュー・感想・評価
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草刈正雄が絵になる
公開当時は、自分が中学生のころで、CMとかでは見ていたけど、さほど気にしなかった作品。最近のコロナ騒動をきっかけに、40年の時を経て初めて鑑賞。
感想としては、長時間作品だけど、結構のめり込んで観れましたね。ウイルスが風に乗りイタリアで爆発的に蔓延。イタリア風邪として各国にも拡散、地球規模のパンデミックに。感染したら3日で必ず死亡するというエボラを凌ぐ破壊力。ワクチンもなく医療は崩壊し、瞬く間に南極基地の人間以外は死滅し、世界人口は南極の僅か863名になってしまう。果ては米ロの核ミサイルが作動し南極基地までが一部の人間を残して崩壊。
全ての人類が居なくなって数年後、残りの人類また仲間を探すため、ひたすら南を目指して草刈正雄演ずるヨシズミが、痩せさらばえ亡霊のように彷徨う姿に何とも胸がつまる。
今回のコロナ騒動関係なく、観て損はない作品。
半世紀以上前の原作が今、リアリティ極大
1964年小松左京原作、1980年上映ですか。
新型コロナウイルスで世界が大変な2020年。
リアル過ぎる。スケールは地球規模。大きな示唆と教示。
人類は負けない。自分の中にいる神のみを信じろ。
その神は希望であり、希望は他者への愛そのものだ。
きっと人類は誰かの手によって報われる。
_φ(・_・
カーター少佐(ボー・スヴェンソン 193㌢)
吉住(草刈正雄185㌢)
マリト(オリビア・ハッセー)
(途中でなぜマチュピチュに寄ったんだろうという謎)
主題歌が英語曲ってのもいかにもだ
80年角川。監督深作欣二。
ウイルス災禍で改めて注目されるタイトル。未見だったのでこの機会に。
小松左京の原作小説は、緻密なディティールを幾つも積み重ね大きな流れにリアリティを持たす手法。映画もそれに習って序盤は地味ながらも悪くない。
未知の細菌が世界に広まってゆく過程も現在の状況に酷似する点あり。小松左京恐るべし。ここのパートはもっと長くてもよかったと感じたな。
中盤から南極での話に。海外俳優を揃え真っ当にドラマを作る、という心意気は買える。成功してたとは言い難いけども。
パンデミック部分とラスト部で別の映画になりえた。でも全部入れちゃうのが80年代の大作映画。かなり大味だが、あの時代にこれをぶち上げるのは並じゃできねえわ。
こんな映画があったとは
GYAOにて観賞。ウイルスによる人類滅亡を描く作品。40年前の作品だが、今のこの時期に観ると身につまされる。今の日本映画にはないスケールの大きさ。最後の15分ほどは正直いらない気がするが…。
真剣に怖いです
こんな時期だから、振り返って観てみました。40年前にこんな映画を撮っていたこと、原作は50年以上前!にびっくりするとともに、そういえば小松左京さんの『日本沈没』も幼心に本当に怖かったこと思い出しました。「日本は沈むんだー!!」田所博士(小林桂樹さん)のセリフが頭に残っています。
映画としては懐かし角川映画の「読んでから観るか?観てから読むか?」のキャッチフレーズを思い出しました。薬師丸ひろ子さん作品、ほとんど観たな~知世ちゃんも!そういえば渡辺典子さんは最近見ませんね!どうされているんでしょうか。
日米豪華キャストおよび深作欣二監督、木村大作さん撮影の壮大なスペクタクルですが、後半は少し間延びした感が否めませんでした。
やはり歩いてアメリカ大陸横断(縦断)は無理がありすぎでしょう!
ただ今の状況で観てみると本当に怖いものがあります。先日報道されていた海外で新型コロナの犠牲者、亡くなった方を収容するための大きな冷蔵車(トレーラー)画像と、映画の中で山積みの遺体を火炎放射器で無造作に焼くシーンを見て今後どうなってしまうのか、本当に恐ろしくなってきました。トビー君のシーンで叫んでいた某県知事もどんな思いでいるのでしょうか?
映画の評価・感想ではなく昨今の事態に関する感想を述べてしまって申し訳ありません。
それにしても草刈正雄さん、最近は軽自動車の機能自慢ばかりしているお爺さんですが、こんなにカッコよかったんですね!?最近のイケメン俳優陣が束でかかっても勝てません。
英題:Virus 「復活の日」
新型コロナウィルスの影響で、この作品を思い出した。
出演されてた(現)県知事も思い出すだろうか?
なぜ「復活の日」なのか?
生き残ったであろう全人類の男女比 男855:8女
「人権と本能(性)」について、人類が生き残る為とはいえ当時溜息をついた記憶がある。
復活とは?温暖化が進んでしまった現代で、改めて考えてみたい・・・
物凄く死屍累々。なんかスゴかった。
そういえば死屍累々って言葉あまり使わないですね。でもそんな言葉が出てしまう程、死屍累々としてました。やー、人類が滅びる程のウイルスは違いますね!
2020年の今だから観たいシリーズ。古い映画なので色々と厳しい面はありつつも、昔の邦画ってスゴかったんだなぁっという感想です。多分これは原作の小説も面白いのではなかろうか?小松左京って有名なSF作家でも名前しか知らなかったのですが、本作を観て「もしかしたら小松左京って面白いのかも?」と思いました。人類をわざわざ二回も絶滅させる発想ってブッ飛んでますね。
前半のウイルスによって死んでいくシーンは妙な演出がない分、よけい不気味でした。変に血を噴いたりするより咳き込みながら死んでいく方がリアリティーあってよっぽど怖い!ホワイトハウスの場面の尺やたら長いなぁっと思ってたら、後半の二回目の絶滅に繋がるとか。昔の映画って無駄な場面多いよなぁっと思って観てたのですが、ちゃんとストーリーに繋がったので逆にビックリ!後、イタリア風邪ってのがコロナウイルス広まってるイタリアを予知してたみたいでスゴい偶然!いや、小松左京程の作家なら予知能力に近しいものがあったのかも!?今本作をイタリアで公開したら大炎上間違いないでしょう。
途中途中で流れる昭和歌謡みたいな音楽で妙に冷めてしまう事はありつつも、おおむね楽しめました。でも、最後は人類が十数人になってたんなら、種の最小存続個体数割っているだろうからあのまま人類絶滅エンドですね。ヨシズミさん、せっかくアメリカ大陸縦断したのに残念!
50年前の原作が現実に!
今日現在、新型コロナウィルスが世界を席巻している。
南極以外全ての大陸に行き渡ったそうな。
発祥とされる中国の武漢の医療機関は崩壊し、医療従事者は疲弊して次々と感染している。
病院内には死体が放置されて、まだ息のあるうちに死体袋に詰められて焼却炉に入れられるケースもある。
道路には自宅で亡くなった人が出されたのか、亡骸が並ぶ。
突然死のようにいきなり倒れて痙攣して出血。
311 の巨大地震はマグニチュード8〜9
波形は核爆発と同じようなものだった。
あちこちの海底で、原油獲得と称して海底を掘削。
本当に原油を探してる場合もあるかもしれないし
核を埋め込んでいることもあるとの噂。
新型コロナウィルスは生物兵器で、中国かアメリカで開発された。
インフルエンザにエボラとエイズの遺伝子を掛け合わせたハイパーコラボ。SARSと似た構造を持つ。
以上、映画の中と近似した現実を列挙しました。
現実は、この新型コロナで人類滅亡にはならないだろうが、その恐ろしさを肌で感じつつ本作を見るのは、誠に臨場感に富み、
草刈正雄演ずる主人公が、スナフキンのように彷徨い、そして最後モーゼのように、新たな地球の始まりを示唆するところは、感動ものである。
医療従事者がノーマスクだったり、アメリカ大統領が人道派として描かれていたり、❓と思うところもあるが(感染症に対する当時の意識の問題か)
お金もそれなりにかけてあり、見どころ満載である。
さすがの小松左京と深作欣二だ。
是非とも見てほしい。
本作が現実になろうという今こそ本作を改めて観るべきです あなたの本作への評価も劇的に変わると思います
現在2020年1月27日です
丁度1ヶ月前、中国武漢から始まった新型肺炎の猛威は本作の序盤に描かれるイタリア風邪が発生したシーンの辺りです
本作では、このあとパンデミックとなり人類は滅亡します
ただ一カ所南極を除いて
昔に観た時は、大して良い映画とは思わなかった
現にほとんど何も記憶が残っていません
あるのは観たということ、センチメンタルに流れた残念な出来の映画だったという印象だけです
しかし、この新型肺炎の猛威の前に改めて本作を観なおした時、感動が襲ってきました
何だろう、当時は何も刺さらなかったのに、強烈に胸に迫るものがあります
やはり新型肺炎の現実の恐怖があるからです
日本人SF作家の第一人者小松左京の1964年の原作の凄さなのだと思います
パンデミックなどという言葉は原作当時はもちろん、本作公開の1980年にも無いのです
原作から56年、本作公開から40年
その通りの事がいま正に進行しているのです
ここから現実が終息に向かうことを祈るしかありません
しかし小松左京の日本沈没は東日本大震災として半ば現実となっているのです
昔感じたセンチメンタル過ぎる印象は、本作の世界の絶望とほんの僅かな希望を自分のものとして消化できていなかったからだったのです
いまは分かります
恐怖を感じているからです
自分、家族、小さな子ども達
どうなってしまうのだろうという不安
深作欣二監督は原作と脚本だけで、そこまで見通して撮ったということなのです
なんというものすごい演出力だったのか
今わかりました
ワシントンから南米最南端まで踏破する主人公はモーゼの姿そのものです
たった一人で約束の地に向かうモーゼです
しかし彼の民はそこでモーゼを待っていたのです
約束の地はそこだけではなく全地球が彼らに開かれた瞬間なのでした
木村大作のカメラによる南極ロケシーンは素晴らしい雄大な映像が撮れています
さらに本物の潜水艦と砕氷船を使用してちゃちさは微塵もありません
ホワイトハウスのセットも良い出来です
日本映画の域を超えています
特に潜水艦と砕氷船、南極ロケを東宝特撮部隊が担当したとしたらどれだけ情け無いものになっているか容易に想像がつきます
そのシーンまで目に浮かんでしまう程です
本作が現実になろうという今こそ本作を改めて観るべきです
あなたの本作への評価も劇的に変わると思います
コロナウィルスの流行が始まった時、会社で「『復活の日』だ!」と叫んでしまった。でも、本当に偉いのは原作者の小松左京。
(原作既読)①ジャニス・イアンの主題歌は好き。深作欣二は良い監督だけれども、「日本のSFディダスター映画はこのレベル」という壁を越えられず。②イケメンの走り(当時はそんな言葉はありませんでしたが)草苅正雄は当時は十分にバタ臭い顔だと思っていたが、白人俳優に囲まれるとやはり“日本人だわ”と思った記憶が懐かしい。
ソ連崩壊後に見ても・・・
米国が開発した細菌兵器MM-88。それをドイツ人が盗んで空輸中に事故を起こしウィルスが世界中に蔓延することになった。イタリア風邪と呼ばれたバイオハザード・・・最近ではありがちなSFだけど、それだけで人類が滅亡することはないという定説を考慮すると、南極越冬隊員だけが生き残ってることが先ず第一の疑問。さらにヨシズミ(草刈)が提唱する地震予知についても研究のバックグラウンドが無い机上の理論に従って進行するストーリー。細かなツッコミはいっぱいあるけど、各国の団結なんてのはいい話だな。まぁソ連崩壊の後に観るのと当時に観るのでは違った感想になるんだろうけど。
序盤のホワイトハウス内での議論等、無駄にダラダラするシーンが多すぎ。南極基地でのチリとアルゼンチンの喧嘩は笑えたけど。一番考えさせられたのは、子孫繁栄の問題。男855人に対して女8人。maritoと書かれたクリスマスカードはくじ引きで当たったんだろうけど、オリビア・ハッセーは素直に受け入れてた。いったい何人の男と・・・などと考えながら思い出したのは『未来少年コナン』。
ミサイル基地爆破は失敗に終わり、世界は二度死んだ。ソ連の報復ミサイルは各地(特にアメリカ)に飛んできたハズなのに、なぜかヨシズミは生きていた。無茶だ・・・もうちょっと彼が助かった経緯などを見せてくれればラストでも感動できたであろうに、仲間を求めて南へと放浪するのにマチュピチュにまで登る必要があったのだろうか?
文明が滅びても、そこには愛が残った。
Ultra HD Blu-rayで3回目の鑑賞。
原作は未読です。
波に乗っていた角川映画が、原作・小松左京、監督・深作欣二、撮影・木村大作と云う強力布陣と国際色豊かなキャストを交え、日本映画初の南極ロケや本物の潜水艦での撮影など世界中で大ロケーションを敢行してつくり上げたSF超大作。
人間と云う生き物の底知れぬ愚かさと命ある限り生き抜こうとする強さが、文明崩壊と云う計り知れない絶望と、復活への希望と共に描かれていて、心を打たれました。
東西冷戦が背景にあるとは言え、人類滅亡の危機を前にしても尚、国同士の政治的駆け引きが止むことは無く、結果的に自らトドメを刺す結果となってしまうのが皮肉でした。
細菌兵器の猛威に加え、核爆弾による放射能汚染のダメージを被り、究極の破滅が訪れた様は、「悲しい」と云う言葉すら空虚に聞こえてしまうくらいの絶望だな、と…
しかし、文明は滅びても愛は残った。吉住(草刈正雄)が荒野の先に見出したのは、再生の希望であり、人類の逞しさを感じさせてくれるもので、叙事詩的感動に包まれました。
※追記(2020/03/13)
新型コロナウイルス流行で「コンテイジョン」が話題になっていますが、予見的な意味で言えば本作も負けていない。
パンデミックにより世界中に患者が溢れ、医療体制が完全に崩壊し、民衆が暴動に走って治安当局と衝突したり…
現実はそこまで発展していませんが、そうならない様に、関係機関には慎重かつ緻密な対応をお願いしたいです。
※以降の鑑賞記録
2019/11/11:Ultra HD Blu-ray
※修正(2023/03/07)
草刈正雄のイケメンっぷり
草刈正雄のイケメンっぷりにびっくり。英語もわりとしっかり喋っていて、違和感なく楽しめた。
ちょっと時代を感じる音楽や演出は多かった。どんだけタイミング悪いんだという、逆ご都合主義みたいなシーンもかなり気になった。けれどお金をかけた分、パンデミック描写はすごく怖い。そこらへんは海外の映画のようなスケール感があった。
生きることへの絶望感と疲労感
総合70点 ( ストーリー:65点|キャスト:65点|演出:65点|ビジュアル:70点|音楽:70点 )
世界が滅びていく場面への描き方が直接的ではなくて受ける印象が弱いし、ホワイトハウス内でのやりとりはかなりしょぼく、演出に迫力があまりない。物語の設定や整合性にも変なところが多いし、欠点はそれなりにたくさんある。だがこれだけ壮大な話を描くのだから、それは致し方が無いところ。
それと物語上では南極基地をはじめとして世界が描かれているので、主人公や特定の人物が目立つということがない。草刈正雄は悪くないのだが、登場人物上でこの人という軸になる存在が薄い。これも物語全体の印象を弱くしている。
ただその中で気に入ったのは、生き残った人々の絶望感と疲労感である。殆どの人々が死んでいく中で、家族も仲間も社会も文明も科学も土地も失い、情報もなく僻地に孤立したまま自分が生きていることが怖い。全く将来が見通せなくて世界がどうやら滅びてしまったらしくて生きることへの希望が見いだせない。
その中で自分だったらどうしようかと考えるが、ここまで酷いともう生きていたくないのでさっさと死んでしまいたい。
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