劇場公開日 1980年6月28日

「壮大な物語」復活の日 talkieさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0壮大な物語

2023年3月13日
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細菌兵器に起因する未知のウイルスあり、潜水艦あり、南極大陸あり、米ソ二大国の思惑あり、巨大地震とそれに伴う核ミサイルの誤射あり…。
SF要素が、これてもか、これでもかの大盛り・大安売りですが、肝心のラストが「これ」では、「大山鳴動、ネズミ一匹」の感が否めません。

斜陽化の兆しがあったとしても、まだまだ映画が娯楽の王者だった時代の記念碑的作品と言ったら、言葉が過ぎるでしょうか。
でも、たぶん…。
令和の今になって、本作のリメイクや続編を撮ろうという監督さんは、そうは多くはないように思います。評論子は。

talkie
talkieさんのコメント
2023年7月28日

満塁本塁打さん、いつもレビューを作品選びの参考にさせてもらっています。まず、そのことにお礼申し上げます。また、コメントもありがとうございます。
さて、映画の斜陽化ということですが、その「斜陽化」のテコ入れとして?映画に参入したのが角川書店の社長(当時)である角川春樹、いわゆる角川映画だったと記憶しています。
それまでの映画にないコンセプトということで、自社での出版作品の映画化を中心に、それまでは配給会社がやらなかった派手なテレビコマーシャルを打ち、最初はけっこう猟奇的な作品、そのあとはアイドル路線と、いろいろ手がけたようですが、ご指摘の作品は、ご指摘の作品は初期の頃のもので、試行錯誤していた頃のものということになりそうです。確かに万人向きといえるような作品ではなかったようです。お茶の間に入り込んで家族の誰にでもが観られるテレビドラマと違い、わざわざ映画館に足を運んで(お金を払ってまで)観る人だけに観せるという映画では、けっこう「どぎつい」描写も許されたのだと思います。
角川映画は、ちょうど、ロマンとファンタジー一辺倒だったハリウッド映画が、不正行為、暴力や性(十代の妊娠)、ドラッグなど、社会問題をリアルに描いた「アメリカン・ニュー・シネマ」で新境地を切り開いたことをイメージしたのかも知れませんね。
これからも、よろしくお願いします。

talkie
満塁本塁打さんのコメント
2023年7月27日

突然すみません。カラーテレビの台頭で、テレビが普及してなかった昭和30年代と比べれば当時斜陽産業ではありましたが、ネット、配信 どころか レンタルビデオ📼も存在しなかった時代ですので、事実上この時代はまだまだ 映画が娯楽の王者 でした。 ただ令和の今見ると洗練されていない作品が多いので、ちょっと見るのがキツい作品が多いですね。人間の証明❌ムリ 野生の証明⭕️ギリセーフ と個人的な感想です。
人生の先輩でしたら、出過ぎたマネですみません🙇
他作へのいいねありがとうございました😊。

満塁本塁打