必殺女拳士
劇場公開日:1976年1月31日
解説
父親の復讐のために空手の修業をつんだ娘が悪一派に立ち向っていくアクション映画。脚本は「安藤組外伝 人斬り舎弟」の松田寛夫、監督は「青い性(1975)」の小平裕、撮影は「トラック野郎 御意見無用」の仲沢半次郎がそれぞれ担当。
1976年製作/81分/日本
配給:東映
劇場公開日:1976年1月31日
ストーリー
兇悪化する犯罪都市ニューヨークの市警本部は、犯罪防止のため、警察官の護身術として空手を採用することを決めた。そして、沖縄空手を代表する桧垣一真と、東京剛武館総長の二階堂弘宣の二人の師範候補が上った。二階堂は、このポストを手に入れようと画策するが、市警本部は、この道一筋に生きて来た桧垣を強力に推した。劣勢になった二階堂は、李鉄根、アントニオ、白毛鬼の三人の殺し屋を雇い桧垣を殺そうと企んだが、桧垣は、無駄な争いを避けるため二階堂を説得した。しかし、二階堂は不意に桧垣に襲いかかり、桧垣の娘の目の前で、彼の腕を叩っ斬った。10年の月日が流れ、父の意を継いで桧垣流空手の極意を悟った由美は、アメリカを離れ父の復讐のため東京へ向った。一方、アメリカで剛武館の名を売った二階堂は数年前に東京へ帰って来ていた。ひとまず、叔父禅覚の家におちついた由美は、剛武館が主催する世界空手道選手権大会開催を知り、登録手続きをした。その頃、アメリカで由美の父と同じく二階堂の陰謀で父親を殺された沖崎が、剛武館に入門していた。やがて、由美の登録を知った二階堂は、身の危険を感じ、再びアメリカから三人の殺し屋を呼んだ。そして、空手日本一を他の流派に奪われるのを恐れ、登録名簿から特に腕のたつ武術家を、殺し屋を使って大会への出場を阻止した。由美も禅覚とともに襲われたが、危ないところを沖崎に救出された。だが、由美の右腕は傷つけられ、禅覚は死んだ。襲撃に失敗した二階堂は、数日後、果し状を由美のもとに送りつけた。由美は父の復讐のチャンスとばかり、この挑戦を受けた。そして、片腕を負傷している由美は、単身、決闘場へ出かけ、父の復讐を果たすのだった。