劇場公開日 1977年5月21日

「ご近所来襲」悲愁物語 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ご近所来襲

2021年4月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

萌える

梶原一騎ド根性物語の雇われ10年ぶり、鈴木清順の監督作品は干されて鈍ったかと思いきや、奇妙過ぎる話展開と清順らしいブッ飛んだ演出描写が終盤に連れ活きてくる。

一切役に立たない、問題の発端を作りながらも意味が無いような役柄な原田芳雄の為体、江波杏子の不気味な存在感、遠慮なしに妬みの応酬が如き雪崩れ込む近所の主婦群はまるでダーレン・アロノフスキー監督作「マザー!」を思い出す理不尽さ!?

天然全開で魅力的な主人公の女性は言われるがままにされるがまま、女優生命が短いのが実に惜しい。

しっかりした原作がありながらも自分の色は全開に、変わらないあの時のままな清順節は衰えず。

万年 東一