パンツの穴(1984)のレビュー・感想・評価
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これを映画館でやったの? 昭和ってすげえ
冒頭から笑わせてもらいました。この物語は中学生青春映画のようなのですが、冒頭で遊園地で遊ぶ少年グループの内の1人である半ズボンの太った少年が便意を催してトイレを探せど全て使用済みで、少年は尻穴をズボンの上から指で押さえつつ内股歩きになりながら冷や汗をたらしまくって駆けずり回ります。その姿が面白くて甘美。
耐え切れずに少年が野〇をしようと選んだ場所は草むら。
大急ぎで放屁をしつつズボンを脱いで尻を丸出しにして、座り込み大便をします。その時の顔が昇天したかのような顔で微笑ましく。しかし、その刹那 ポッポーと汽笛の音が鳴り、少年は驚きます。自分が大便をかましてる場所に遊園地の乗り物の汽車が通って大勢のお客さんに見られてしまい、なかばあきらめたように笑う様を見て、これは面白そうだと思い、最後まで見ることを決意しました。
そしてここでOPテーマとタイトルが出ます。
主人公らしき少年が坂を自転車で登っていくと、坂ノ途中で現代でみてもとてもかわいい少女が下りてくる。本当にかわいかったです。しかし、昭和なので髪型が・・・・・そこはさておき、本当にかわいかったので、これも視聴する決意の一因になりました。
ここに書かれた内容は冒頭の部分で物語には一切関係ないので、あえてネタバレにしません。この説明をみないと、敢えて昭和の映画を見ようとは思わないだろうと思ったからです。
こんな面白い映画を昭和の小学生や中学生が映画館でみれていたなんて、なんて羨ましいんだ
ちなみに、内容も最高に面白かったです
おバカな男の子の青春は、女の子とエロとう○こ投げ!
九州から東京に転校して来た男子中学生が、好きになったクラスメートの女の子を振り向かせようと奮闘する珍騒動。
男子生徒たちの他愛ないエロ話、女子生徒のパンチラ、更衣室覗き、おち○ち○をお股に挟んでの女の子のフリ、初潮…。
このタイトルに“ムキンポ”というあだ名。
ちょっと恥ずかしくて、おバカな、エッチネタが満載。
それだけなら日本版『ポーキーズ』だが、中盤の“う○こ投げ合戦”にお口あんぐり仰天必至の○○○襲来…!
はっきり言って、ストーリー性は皆無。雑誌の読者投稿が基で、それらを寄せ集めたエッチ小話。
よく企画通ったなぁと思うくらいだが、少なからず青春のほろ苦さも込め、本作がデビューの菊池桃子や矢野有美がキュート。
潔いくらいはっちゃけた、青春おバカエッチコメディ。
あの頃、菊池桃子は。
『パンツの穴』(1984)
<当時の日本のレベルが今に繋がっている>
菊池桃子の登場は私にとって衝撃的だった。テレビなのか雑誌なのか、気づくといくつもの番組に出てスターになっていた。『青春のいじわる』をカセットに録音して繰り返して聞いていた。ところが、この映画はとうとう50歳を過ぎて観ることになってしまった。40代で死んでいたら観ていなかったことになる。16歳の菊池桃子、私は17歳だった。あの大きな瞳。西野カナが似ている感じもしたかな。山本陽一も早く引退してしまったのだろうか。ほかにも当時テレビにも出ていたような、名前は知らないタレントも何人かみえる。学研の『ボム』という雑誌の投稿からエピソードを合わせたような成り立ちだっただろうか。1984年という時代は映画の見せ方もどうだったのだろう。高校生役がスカートをはだけてパンツをみせる場面は出て来る。主人公の男の部屋でエロ雑誌満載のところに、その妹が初潮でパジャマのズボンの裏が血で真っ赤になっているシーンがあったり、兄はわからないから病気だと思い、医院に妹を自転車の後ろに乗せて駆け込むと、そこの娘が桃子だったという。桃子の弟が二人の前で、パパとママがパンツはかないで寝てたと桃子に言ったりと、ドタバタの連続である。『毎度お騒がせします』なんていうテレビドラマもあったが、影響を与え合っていたのだろうか。しかし、17歳当時からの私の衝撃的だった菊池桃子だが、こうして16歳の菊池桃子を50歳で観てみると、そんなにこの世のものとは思えないくらいの衝撃とは違っていた。慣れてしまうとは恐ろしいものだ。結局妹は切れぢだった。そして服部まこが女子教師として出てきた。生徒たちのエロ目線。そして桃子の友達の眼鏡豚の女子二人。差別だ。桃子の教室の座布団に顔をすりつける変態の芽生えのクラスメイト。仕方ないのだろうか。山本のせんずり演技に、ハナ肇の農家が人間の糞のこやしをまいているとバカにする小学生の列。山本は九州から転校してきて、手伝う。ここら辺1984年という農家がまだあった過渡期の映画かも知れない。瓦葺の屋根である。そしてそれぞれ三角関係のような事が出て来る。主人公の山本陽一のムキンポがパーティーを開くと春川ますみが東京の風習はわからないから息子を立てようと中学生なのにビールを何本も出してしまう。ここら辺も1984年という未開の時代だったからなのか。東芝パソピア16というワープロが最先端だったのか。まだ清水省吾が自動販売機のエロ本を買っているという時代である。なんだか役者が懐かしいが名前がわからない人が何人も出てくる。しかし、小学館も週刊ポストで性の乱行はひどいが、学研もそうだったのかと思うと、社会はどうしようもなかったのだなと思う。私のせいではなかった。菊池桃子は結局売れてしまってこれ一作しか出せる状態ではなくなったものの、続編がいくつもできていたらしい。青春の退廃だ。桃子の弟が女の子だぞといって、チンポを又に挟んで隠すとか、お姉ちゃんだぞといって海苔を逆三角に貼っているとか、そしてたこ八郎が出てくるという。たこ八郎元気だったんだなあ。そしてウンコ絡みで汚い場面が出てきて、追いかけられるという。豊原功補と上田馬之助が出てきた。若かりし武田久美子まで出てきた。ウンコのついたモップを顔につけられたら、そりゃあ豊原にずっと根に持たれるだろう。ムキンポのピンチだ。どうなるのか。すると恋のライバルを筆頭に助け船がクラスメイト13名くらいが高校生に立ち向かうが、相手はバイクで総勢50名くらいきた。勝ちようがない。そうしたらムキンポがやってきて、肥溜めをお詫びに自らかぶろうとする。片足を突っ込んだ。まだまだ。両足。まだまだ。尻までつかった。仲間の高校生も勘弁してやれという中、頭からかぶったらちゃらだと言われる。そして頭からかぶろうとしたら重さでふらつき、高校生のリーダーにかぶせてしまうと、恋のライバルにも糞尿がぶつかり、結局全員で糞尿をまき散らしながらの喧嘩になってしまった。1984年の映画である。今は2018年である。するとなぜか最後に展開がSFになる。彼らにUFOが雨を降らせる。彼らは糞尿をその雨で洗い落とす。なぜか闘っていた中学生と高校生の間に笑みがこぼれる。みんな仲良しになる。UFOからの宇宙人の声が武田鉄矢で、今からみんな友達だとなんだか説教して帰っていく。まあよかった。場面が変わり、恋のライバル関係でもありながら友情も芽生えたクラスメイトたちはサッカーをしたりしている。それを休んだ生徒が女子の着替え部屋に入り、制服や下着を顔になすりつけて喜んでいたが、女子がかえってきてしまい、ロッカーに隠れる。女性のほうの準主役のロッカーで、3人の女子が一斉に開けようとするが必死でこらえる。そうしたら腹痛と下痢を起こしてしまう。臭がる女子たち。汗びっしょりの生徒。とても中学生と思えないほど老けている。男子もやってくる。ムキンポが開けると、そこには。固まる全員。全身汗だらけで倒れる忍び込んだ男。なぜか準主役の女生徒からムキンポがバカと頬を叩かれる。後にその男はより強くなり立ち直る。驚くべきことに、桃子がムキンポをデートに誘い、タバコを吸うのかと緊張感が走ったらそんな形のチョコレートだった。一体何の意図だ。ただ恋人ではなく親友だからというわけで、恋のライバルに告白されたので涙が出たという話だった。ムキンポは振られた。どちらか迷っていた準主役にも振られた。悲しみを隠して優しさをみせるムキンポ。この映画を私が17歳の上映の頃にみたら、菊池桃子の衝撃的なルックスばかりに頭がいっていただろうが、50歳の今の私はそんな感性が衰えてしまっていた。基本的には美人なのは変わらないが、衝撃は薄れてしまっていた。カップル2組が楽しそうな中で、遠くからみているムキンポがいた。ところがまだ終わらず、服部まこの教師にクロロホルムをかがせて眠らせて抱き着こうという計画を仲間が持ち掛ける。
どう考えても犯罪計画なのだが。新聞に大きく掲載されるレベルだが。ところが、悲鳴とともにきてみたら、大量のクロロホルムが充満して3人の男が笑顔で眠りこけていた。終わり。
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