パラサイト・イヴ

劇場公開日:

解説

古代より人間の細胞に寄生するミトコンドリアの人類への反乱を、最新のSFXを駆使して描いたバイオ・ホラー。監督は本作で映画監督デビューを果たした落合正幸。第2回日本ホラー小説大賞を受賞した薬学研究者・瀬名秀明の同名ベストセラーを、97年のテレビ界を席巻した連続ドラマ『踊る大捜査線』の君塚良一が脚色。撮影を「学校の怪談2」の柴崎幸三が担当している。主演は「宮澤賢治 その愛」の三上博史と、「写楽」の葉月里緒菜。

1997年製作/121分/日本
原題または英題:Parasite Eve
配給:東宝
劇場公開日:1997年2月1日

ストーリー

大学の薬学部に所属する生物学者の永島利明は、人間の細胞中にパラサイト(寄生)するミトコンドリアの研究を続けていた。ミトコンドリアはおよそ10億年前に初めて人類に寄生したと思われ、その最初のミトコンドリアは“イヴ”と呼ばれている。利明の結婚1周年の記念日、彼の妻・聖美が自動車事故に遭い、脳死状態に陥ってしまった。以前に腎バンクに登録していた聖美の腎臓は、腎不全に苦しんでいる麻里子という少女のHLAと型が一致し、彼女を担当する医師・吉住の手によって、移植手術が行われることになる。利明は移植に同意する条件として、聖美の肝臓を摘出してくれるよう、吉住に頼み込んだ。手術は無事に終わり、聖美の肝臓を手に入れた利明は、大学の実験室でその細胞の培養を始める。一方、聖美の腎臓を移植された麻里子は、拒絶反応こそ出なかったものの、体の不調を訴えていた。吉住と助手の大野は、彼女の腎臓内のミトコンドリアが異常なスピードで増殖していることに気づく。利明が培養していた肝細胞にも同様の異常が見られ、その培養液はまるで意志を持った生き物のように動き回るようになった。それは10億年前に人類にパラサイトしたミトコンドリア“イヴ”で、聖美の姿を借りて利明の前に現れたイヴは、彼の精子を搾取して去っていく。さらに大学の研究員・佐知子の体内に侵入したイヴは、学会の発表の場で人類の絶滅とミトコンドリアの解放宣言を行い、学会をパニックに陥れた。イヴは10億年もの間、究極の生命体を誕生させる時を待ち続け、聖美の体内で彼女をコントロールしながら、利明と聖美の運命をも操作してきたのである。究極の生命体を生み出すべく、イヴは次に健康な卵子を求めて麻里子の子宮を狙ったが、利明はイヴの中に眠る聖美の記憶に直接呼びかけ、麻里子を救い出すことに成功した。こうしてイヴの計画は阻止され、利明は聖美の記憶を抱いたイヴとともに炎に包まれる。

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映画レビュー

2.0リアリティとか説得力とか足りない

2024年6月30日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

人間の細胞内に存在するミトコンドリアが意思を持ち人類への攻撃を始める… 最初の自立型ミトコンドリア・イブの誕生過程が、死亡した宿主の肝細胞を培養したら自由行動できるようになりましたとか納得できない。 一滴の体細胞で他人の身体を支配したり他人に移植した腎臓から子宮を改造したりできるのなら脳死の時点で宿主の体を奪うとかできなかったのか? 他人のミトコンドリアを操り熱暴走で身体を炎上させているが脳細胞を焼き切る方が速いと思う。 そもそもイブが覚醒した時点で世界中のミトコンドリアが追従するわけではなく視界内しか操れないような描写なのでイマイチ危機感が感じられない。 原作小説を含め当時はかなり話題になっていたが、こんなヘッポコSFとは思ってなかった。 あと赤い手術着は嘘くさい。

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ジョン・ドゥ

2.5もっと弾けてよかったのに。

2020年8月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

原作既読。劇場公開時鑑賞何というか色々遠慮しいしい作ってある感じが拭えない。原作の面白さには到底及ばなかった。 「あ、瀬名さんだ」「オーここはあそこではないか」(当時あるロケ地の近くに住んでた)とかまあ要するに映画とは直接関係のないところばかり気になっちゃう。

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なお

2.0赤い手術着ってあるんですか?

2018年11月14日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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kossy