花と野盗の群れ

劇場公開日:

解説

南条三郎原作『本阿弥一門』より「きさらぎ無双剣」の結束信二が脚色、「さくら判官」の小沢茂弘が監督した時代劇アクション。撮影は「右門捕物帖 卍蜘蛛」の伊藤武夫。

1962年製作/89分/日本
配給:東映
劇場公開日:1962年5月27日

ストーリー

関ヶ原の戦も間もなく開かれようとしている時、嵯峨野一帯を暴れ廻る若き野盗源の太郎坊があった。石川五右衛門の実子と名乗る太郎坊は、子分の六平太、熊次郎と共に荒れ廻っていた。しかし、太郎坊にも弱みはあった。西山の野盗阿漢坊の娘おりんとかりそめの情事を結んだことから西山一味の総大将になるよう迫られていた。太郎坊には父を殺した豊臣家を葬ろうとする野望があった。ある日、太郎坊は西山一味にさらわれた京の娘を救い出したが、その美しさに呆然となった。そこへ駆けつけたおりんは、その娘を太郎坊から奪ってしまった。その晩太郎坊は、ある老人を襲うが、その老人の貫禄の前に圧倒されてしまった。その老人とは京の主と呼ばれている本阿弥光悦であった。徳川の大阪攻めがはじまった。太郎坊は豊臣を討とうと徳川方に混じるが、徳川方に捕まってしまった。太郎坊は縄を切って飛び出すが、前に救った娘に救われた。娘は茶人森如軒の娘多鶴と名乗った。秀頼は自害して、大阪城は落城した。仇が死んで、目的を失った太郎坊は、豊国神社から大閣の神体を盗み出した。家康は、京の主といわれる光悦を自分の手元に引き寄せようとあらゆる手を使っていた。だが、光悦はこの誘いにのらなかった。業を煮やした家康は、光悦が豊臣の残党と会っているという理由で城に連れ去った。一方、多鶴も家康の側女として城中に連れこまれていた。このことを知った太郎坊は、単身城へ乗りこんだ。家康の寝間に侵入した太郎坊は短筒を向けた。だが、この時、光悦がかけつけ太郎坊の無暴さを叱った。光悦は身をもって若い太郎坊と多鶴を許すよう家康に訴えた。太郎坊と多鶴は許されて嵯峨野へ帰ってゆくのだった。

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