バトル・ロワイアルのレビュー・感想・評価
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いじめに加担してはいけない、後で復讐されるから。
いつか見たいと思っていた映画。おかしくなってしまった人が暴走して皆殺し系の映画から得られる教訓はやはり「いじめに加担するな、」である。そして逆を言えば、そこを気を付ければ何とか命だけは助かったりするということだ。生かして貰える確率はいじめられっ子を助けた>>少なくとも見て見ぬふりはしなかった>いじめに加担しなかったである。北野が中川典子に拘っていたのも、あの日彼女だけが彼の授業をボイコットしなかったらかもしれない。
途中途中生徒たちのセリフがアニメのように文字起こしされる演出は要らないかもしれない。
最初のパトカーに乗りながら不穏な笑みをうかべる血まみれの女の子は何だったんだ?単なるミスリード?
杉浦という男、あんなにかわいい若かりし栗山千明とずっと一緒にいながら喋ったこともない他の女の子を好きになるとは何事だ。灯台で共同生活を送っていた女子グループが小さなことをきっかけにお互いが疑心暗鬼になり最終的にそのまま撃ち合いになって死に、元凶になった子も自殺してしまうという、友情がいっきに壊れ皆倒れていく様は圧巻。三浦も学校をハッキングしていざ爆破というところまで非常に頼もしかったがやはりそう上手くはいかず転校生が視力を失ってま這いつくばって銃を握る姿も迫力があった
デスゲームの系譜
20年ぶりに見たけど、少子化ってなんだっけ?な世界観。
若者というか子どもが殺し合いをするっていうセンセーショナルさで
ネットのなかった当時はカルト的な人気があったと思う。
作品としてはだいぶ舞台劇っぽい演出で
演技なんかもだいぶこう、外に放出するっていうか
若者らしい不器用さと懸命さをよく表現してたと思う。
当然そこに映画的な味付けもされてるわけで
ラストの北野さんの銃のくだりはとても良かったし
引いたり寄ったりの見せ方で、主観と客観をバランスよく構成されてたと思う。
時代が時代だけに「そうはならんだろ」みたいなとこは散見されるものの
これ以後に活躍する役者がたくさん出ていたり
これ以後に量産されていくデスゲームの系譜というか
非日常からくる死生観とか命を燃やすことの熱さとか
争うことや憎み合うことの無意味さとか
人を信じることの難しさと素晴らしさとか
まぁとにかくいろんなメッセージを孕んだ作品だったと思う。
新世紀教育改革法(通称BR法)「子供に対する恐怖支配で大人の権威を復活させるため殺し合いを強いる」
なんか勝手に来て勝手に死んだ人いたけど…
一人一人の人間ドラマの描き方が上手い!!!!
だから死に際でさえ描いてもらえずただ死んじゃった子達が可哀想だったし、死に際描いてもらえたけどなんか印象に残らない残念な子達もいて、芸能界の厳しさを知った
その点芸能界のトップに君臨してるだけあって北野武の演技の素晴らしさはこの映画をより高みに押し上げてたよ
話変わるけど、藤原竜也カッコよすぎ!!!
このとき19歳だって。
…嘘。嘘だよ。信じられないよ。
こんなイケてる19歳、周りにいたことないです。
山田太郎もカッコよかったけど、今の新撰組知ってると手放しにはキャーキャー言えないよね〜
正直、こんなイケメンだらけの教室いたら勉強どころじゃない。
私がこのクラスならイケパラ3を作る。
主人公は、もちろん私。
ライバルは光子で。(典子だと勝ち目がない)
桐山
国会で
皮肉と鋭いメッセージが
タランティーノがベスト1の映画に挙げていたので、今更ながら観てみた。うん、確かにタランティーノが好きそう。原作は小説ということだけど、考え付きそうで考え付かない発想がすごい。日本社会をとことん皮肉っていて、かつメッセージ性が鋭くてとてもいい。その皮肉とメッセージを余すことなく取り込んで、強烈なインパクトをもって映画として完成させている深作監督。冒頭の前置きは最小限で、直ぐにデスゲームに入っていく流れもいい。日本のみならず海外でも後のデスゲーム映画に影響を与えたという本作は、もちろんイカゲームにも影響を与えている訳で。壮絶な殺し合いの合間に流れるクラシック音楽が、また恐怖を助長させるのに絶好の効果を発揮している。中学生の恋模様がなんだか見ていて恥ずかしくなるくらい純で昔臭さを感じたけど、それもこの映画の一つのテーマなのかもしれない。キタノ先生の無表情で淡々とゲームを進行していく様が怖い(でも、その先生も実は可哀そうな人)。山本太郎かっこいい(議員もいいけど、また俳優やってほしい。)
深作欣二監督追悼作品
劇場公開初日2回目鑑賞。劇場外で並んでいたら
舞台挨拶のため東映入りする深作監督が、すぐそばを通ってビックリした思い出。安藤政信の出待ちとか。
20世紀に最後に観た映画。若い役者たちはそれぞれ良かったと思うが、やはり柴咲コウか。まさかの宮村優子には笑ってしまった。この投入は割と好き。
愛と友情とバイオレンス。ことさら非難するのも、崇め奉るのもなんか違う感じがして、面白く観られたんだけど原作未読のまま。あまりに売れすぎてしまったので手に取りにくい複雑なオタク心。
ただ色んなジャンルで玉石混交のフォロワーが大量に発生してしまったのは、うんざりしたけど。
浅い。ただ残虐、ぶつ切り、凡庸。
【どのような状況でも生を諦めない事の大切さを、シニカル且つ猛烈なヴァイオレンス描写で伝えようとした作品。故、深作欣二監督の遺作シリーズ。】
■感想
1.ディストピア感溢れる世界観と、映画構造設定が秀逸である。
ー 破綻した近未来。壊れた国家。孤島に捕らわれた中学生たちに通告される、過酷なミッション。ー
2.登場する中学生たちのキャラクターが、引き立っている事。
・当時、18-19歳だったメインキャラクターを演じた若き俳優さん達の殆んどが、2021年でも、邦画のメイン俳優である事。
ー 元、メロリンQで、現在は政治家の山本太郎を除く。マルチな男である・・。
シリアルキラーの一言も発しない”転入男子生徒”を演じた安藤政信さん
生き残るためには、平気でクラスメートを殺す女子生徒を演じた柴咲コウさん。ギラツク目が凄い。
栗山千明さんの格闘シーンも印象深い。
“腹腹時計”(東アジア反日武装戦線の闘争誌と同名であるところも、皮肉が効いている。)を基に、爆弾を作る、天才ハッカーを演じた塚本高史さん・・。
主人公カップル(藤原竜也&前田亜季)の存在感が、薄く感じてしまった程である。ー
3.キタノ先生(北野武)が描いていた絵の意味・・。
ー 子供や、生徒達から、バカにされていた大人(先生)の象徴・・。ー
<今作の内容を肯定する気は全くないが、ハードダークなエンターテインメント作品としては、見応えがあると思った作品。
タラちゃんが絶賛したというのも、分かる気がするなあ・・。>
東映創立70周年 特集上映でデジタルリマスター版を劇場で観賞。無茶...
いやぁ、やはりすごい映画やったなぁ
20年前でも藤原竜也は
極限に追い詰められた子供は大人を噛む
「ザ•ハント」を見終えてタイムリーに、それともこのタイミングを狙ったのか、CSでやっていたので久し振りに観ました。
本作のほうがよっぽど殺し合いに意味があり、ストーリーもメッセージもテーマもしっかりあったと思う。
柴咲コウや栗山千明らが高評価されるのはもちろん、他の生徒役の俳優人たちもかなりの好演だったと思う。
それにしても、ビートたけし以上にあの教師役が相応しい人物がいるだろうか。
残酷なゲームをおちゃらけた口調で説明したかと思うと、突如ドスの効いた声で生徒を恫喝する。後の北野作品によく表れる静と動は表裏一体であり、動の瞬間の怖さがより一層際立つやり方だ。
公開当時だいぶ物議を醸した作品だけれど、今ならもっと非難批判されているかもしれない。
人は極限に追い詰められたら何でもしてしまう残酷な生き物、というのを中学生の殺し合いを通して伝えてしまうあたりはとても刺激的だし、人間の残虐さがより伝わると思う。ただ、残忍な殺し方ばかりクローズアップされてしまうのは仕方ないとしても、もう少し大人対子供となってしまった背景が描かれていたら、残酷な殺し合いにより一層意味を持つ気がした。
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