ハッピーエンドの物語

劇場公開日:

解説

学園祭準備中にふとしたことから30年後の未来にタイムトラベルしてしまった少女の不思議な体験を描くSFファンタジー。脚本は山崎みつぐ、金子二郎、福田卓郎、渡部祐治の共同執筆。監督は新人の栃原広昭。撮影は高瀬比呂志がそれぞれ担当。

1991年製作/88分/日本
配給:ニュー・センチュリー・プロデューサーズ
劇場公開日:1991年5月25日

ストーリー

学園祭を二日後に控えた星北高校では下校時間が過ぎてもその準備で大忙し、達郎や美樹子もそんな中の一人だった。そのころ、物理実験室では不気味な白衣姿の紋次郎先生と生徒の陽子がアイプロテクターをかけて、バケットシートにがっちり座っている。それはタイムスリップの秘密実験だった。またそれによって校内にオバケ出没のうわさが広がり、オバケに詳しい裕子の捜査も本格的に動き始めた。しかしタイムマシンの実験はエスカレートするばかりで、紋次郎先生はふとしたことから人体実験の第一号に美樹子を選び、無理矢理三十年後の未来に飛ばしてしまった。三十年後に行ってしまった美樹子は、そこで信じられないほど歳をとってしまっている紋次郎先生と時代ズレしたフアッションの達郎の姿を見る。実はそれは達郎と陽子が結婚してできた息子の卓郎だった。美樹子は紋次郎先生から、夫婦の危機に陥っている達郎と陽子を仲直りさせるため、二人のファーストキッスの写真を撮ってきてくれと頼まれる。さっそく現代に戻る美樹子だったが、タイムマシンのミスで卓郎を連れたまま現代に戻ってしまう。それによってオバケ騒動はますます広がって学校は大混乱の渦に陥ってしまい、さらには卓郎が来たことによって結ばれるはずの達郎と陽子にもスレ違いが生じてくる。クラスメイトの雄介だけか唯一、そんな美樹子を理解してくれ、雄介の協力で何とか事はうまく運ぶ。しかし卓郎には、後に有名になる裕子の撮った心霊写真の正体を探ろうという目的があったが結局それもタイムマシンによるものだと判明、こうして卓郎は未来へ戻っていくのだった。

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