「軍事訓練でここまでするのか?命を何だと思っているのだ…。」八甲田山 のりたまちびさんの映画レビュー(感想・評価)
軍事訓練でここまでするのか?命を何だと思っているのだ…。
50代の私ですら、上官のパワハラや夫婦の在り方、暮らしぶりに隔世の観でした。
同時に、日本人の美も感じましたが。
20代の人たちには、この映画は時代劇かもしれませんね。
スキー場で、何回かホワイトアウトを経験したことがあります。
本当に、白い闇に包まれ、方向感覚は麻痺します。
それでも、パニックにならなかったのは、ここはゲレンデで、周りにたくさんの人がいるとわかっていたから。
けれど、自然の山の2キロは、季節、天気、高低差、山での経験値によって、死につながると実感しました。
私は、本格的な登山はしたことがありませんが、山はナメたらあきません。
昨年4月中旬、弘前・奥入瀬・青森のルートを、2泊3日で車で旅しました。
弘前は葉桜、奥入瀬は新芽がまぶしく、青森に抜ける時に通った八甲田山は銀世界でした。
道路の除雪は完璧で、昼間通る時はノーマルタイヤでOKでしたが、道路の両脇に積み上げられた雪は、2メートルくらいありました。
途中の酸ヶ湯温泉の宿は、雪に埋もれていました。
あの山を1月にこえるなんて、改めて暴挙だと感じました。
命令系統がシンプルな小隊が無事で、現場の声を無視して編成された大部隊が遭難するのも、象徴的でした。
知覧特攻平和会館を訪れた時にも感じましたが、ひとりの若者の後ろには、親もきょうだいも祖父母もいて、ひとりひとりがかけがえのない命です。
このミッションも、ひとりひとりの命が粗末に扱われているようで、憤りを感じました。
国民がいてこその国なのだと、気づいて欲しいです。
午前十時の映画祭は、主要顧客がシニアの方々です。
上映時間3時間は長く、トイレに立たれる方が数人おられました。
ちょうど後ろに座っていたご高齢のご夫妻が、ここは映画館ではなく自宅のリビングか!?と思うくらい映画へのリアクションを話していて困りました。
私は、2度「上映中は静かにして下さい」と伝えたのですが、それでも、旦那さんの方は完全に静かにならなかったです。
映画館という環境に応じた行動がしにくいのなら、自宅で観てくれーと思いました。
午前十時の映画祭を観る時、次からは、ギリギリに来場して、周囲に人がいない席を取ろうと決めました。
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