劇場公開日 1977年6月18日

「0130 五社協定の終焉」八甲田山 NWFchamp1973さんの映画レビュー(感想・評価)

4.00130 五社協定の終焉

2024年8月11日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

1977年公開
事実上の最終プロデューサー橋本忍の元
脚本を自ら描き、監督森谷司郎、撮影木村大作と
「日本沈没」最高スタッフが結集。
「砂の器」では東宝と松竹を天秤にかけ配給条件を
競わせ、しかし最終的に
盟友の野村芳太郎演出しかありえないとした橋本忍と
東宝への監督貸し出しはあり得ないとした松竹との間で
松竹公開となった分東宝に義理が出来てしまった橋本忍は
本作を東宝若干優位の上でまたもや両社を競わせる。
まだ配給会社が決まっていないうえで撮影に入る橋本忍。
それをパイロット版として東宝松竹にプレゼンをかける。
また規模の上では弱小プロダクションであるがゆえに
「砂の器」の1年間撮影や本作の冬のシーンに費やす
大量スタッフ編成を維持するための合理的な運用として
「砂の器」の冬シーンを「八甲田山」と時期を重ね
これまた大作の創価学会映画を同時期に製作し
「砂の器」コンサートシーンでは学会員を動員して
エキストラとさせた。
まあなんとスケールのでかいプロデュースなんだ。

自然を征服しようとした神田北大路欣也大尉と
自然に抗わない徳島高倉健大尉が
別方向から八甲田山を目指すという話なんだよ。
(野村芳太郎)
それは面白い(橋本忍)
配給収入25億円の大成功をおさめる。
80点

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NWFchamp1973