「馬鹿な重役と一見賢そうな優柔不断な部長」八甲田山 Mさんの映画レビュー(感想・評価)
馬鹿な重役と一見賢そうな優柔不断な部長
の話だった。
俳優さん達のメンバーが凄く、顔を見ただけで感動した。
どの程度史実に基づいた話なのかは知らないが、今回一番心に残ったのは「頭(かしら)右!」のシーン。結局、民主的なリーダーがいる集団の方が強いという神話(?)を信じられそうな気がした。秋吉久美子は綺麗だった。
十和田湖までの川沿いはとても美しくて、そしていきなり眼前に広がる十和田湖に驚いてとても感動したことを思い出しました。11月だったのでかなりひんやりしていました。車と徒歩で向かい、もう厚い手袋をしてた記憶があります
Mさん、共感とコメントありがとうございます。雪の中のカメラ撮影、俳優達も凍傷にかかる、4年以上もの時間をかけての映画制作。そして地味な内容だからと東映は手を引っ込め東宝がやり抜いた。このような思案ややりとりを超えて興行的に大成功。何が観客の心の琴線に触れるかわからないのが、「興行」の面白さと怖さですね。原作もとてもいいです。
以前一度だけ十和田湖には行ったことがありますが、当時は八甲田山がすぐそばだということには気づいていませんでした。
なかなか行く機会はありませんが、もしあったら、八甲田山、行ってみたいです。
一応の原作は、新田次郎の『八甲田山 死の彷徨 』(新潮文庫)ですが、原作の方はドキュメンタリーですので、あぁいう分かりやすい軍隊の上下関係はあまり出てきません(ちなみに三國連太郎が演じたイヤミな上官は現実に生還したそうですw)。
読んでいて、此方も極寒で身が切られる様な凄まじい描写力は新田次郎ならではです。
とにかく実際に起こった事件のルポルタージュですので、お暇が有れば是非ご一読をお奨めします。又、観光で近くを通った際には、思わず手を合わせずにはいられませんでした。