八月の光

劇場公開日:

解説

死んだ筈の幼なじみに誘われて、旅に出かけた女性の揺れ動く心情を描いた幻想ドラマ。監督・脚本は、PFF招待作品にもなった「SHORTSCAN」の岩田正惠と桜蘭桃子の共同。撮影を岩田正惠が担当している。主演は桜蘭桃子。16ミリ。

1998年製作/70分/日本
配給:Stone Picture
劇場公開日:1998年3月28日

ストーリー

線路の果てには天国がある。そう信じて、八月の夜の列車に一緒に乗った幼いケンジと陸生。だがその途中で、なくしたお守りのビー玉をひとりで探しに行ったきり、ケンジは待ち合わせの駅に現れないまま行方不明になった--。あれから10数年後、心に深い傷を残しながら独り暮らしをする陸生の元に、ケンジの訃報が届く。突然の知らせに驚く陸生であったが、更に彼女に死んだ筈のケンジから電話がかかってきた。誰かのいたずらか、それともケンジは生きているのか。半信半疑のまま、ケンジに会う為に列車に飛び乗る陸生。果たして、彼女は待ち合わせた駅で彼に再会する。何事もなかったように、幼い頃の旅を続けようとするケンジに、戸惑いながらもついていく陸生。その中で彼女は、実はケンジがあの後、ある男に誘拐されたショックから一時的な記憶喪失になり、別の親切な夫婦によって育てられていたこと。しかし、記憶が戻ってからもその夫婦への気遣いから実家へは戻らないでいたことなどを聞かされる。やがて、ふたりは線路の果てにある機関区に到着する。寄り添うようにして、一夜を明かす陸生とケンジ。翌朝、目を覚ました陸生の前には、ケンジの姿はなかった--。しかし、陸生は確信する。線路の先に、天国は確かにあったのだと。

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