劇場公開日 1958年10月28日

裸の大将のレビュー・感想・評価

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4.0教育勅語を言ってみろ!

2018年11月18日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 芦屋雁之助以外の山下清を初めて見た。時代も戦時中。「教育勅語を言ってみろ」なんて言われてもとぼけるだけの清が面白い。

 なんとか弁当屋に勤めることになった清だが、ヘマばかり。徴兵検査にも不合格になったけど、「死にたくない」という彼の信念が自然とそうさせたのだろう。精神病院に入れられたりしたが、終戦後には学園に戻り、油絵や切り絵に精を出す清。個展を大々的に開いたり、日本のゴッホと称されたりするが、清にとってはルンペン生活も捨てがたいライフスタイル。家庭の事情もあったが、放浪画家を続ける・・・

 旅の途中、自衛隊の行進を見たとき、「戦争をやらないのになぜ鉄砲を持ってるのか?」と素朴な疑問を持つ清。腹いっぱい喰えないだけではなく、清にとっても戦争の恐怖が植え付けられていたことがうかがえる。反戦、反自衛隊など、はっきり打ち出している映画なんて、現代じゃなかなか作られないんだろうなぁ・・・

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kossy