博徒百人
劇場公開日:1969年5月14日
解説
島村喬の原作を「やくざ渡り鳥 悪党稼業」の山崎巌と「残侠無情」の甲斐久尊が共同で脚色し、「鮮血の賭場」の野村孝が監督した任侠もの。撮影は同じく峰重義。
1969年製作/89分/日本
原題または英題:One Hundred Gamblers
配給:日活
劇場公開日:1969年5月14日
ストーリー
昭和の初期。九州一の大親分村井磯吉は、若松の縄張りを江頭、郷田の二人に分け与えた。だが、強欲な郷田は、江頭の縄張りを乗取ろうとしていた。そんな時、下関で加賀と阿部がもめごとを起こした。江頭の息子悟の留守中に、江頭が殺された。一方、下関に来た悟は、阿部に手打ちを迫ったが聞き入れられず、阿部を斬ってしまった。加賀の代貸秋枝は、幼ななじみの悟を四国に逃がした。悟が父の死を知ったのは四国で向山親分に会った時だった。悟は仇討ちを父の墓前に奪うと郷田を襲ったが、合法的な一味は彼を監獄につなぎ、執念深い郷田は、囚人労役場にまで悟を追い、彼をダイナマイトで殺そうとした。やがて、恩赦が決って悟は出所、彼を待ちわびていた秋枝と改めて兄弟の盃を交した。一方、悟の恋人加代は、芸者に身を落し、郷田の妾にされようとしていた。そんな、加代を救ったのは、彼女が探し求めていた、たった一人の兄政吉だった。それから数日、村井から、悟を跡めにするとの遺言状をもらった秋枝が郷田の子分に斬られて他界、村井も病死した。それから間もなく、郷田が総長賭博を開催した。その座に乗込んだ悟は、居並ぶ百人の大親分を前に、郷田の非をなじる啖呵をきった。そして、向山、寺前、斎賀親分らが見守る中で、堂々と宿敵郷田を斬った。