バカヤロー!2 「幸せになりたい。」のレビュー・感想・評価
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懐かしい。
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1.サラリーマンの小林ネンジが会社と家族の板ばさみになる話。
2.コンビニバイトの堤が自分勝手な客らにキレる話。
3.田舎から出て来た藤井が電化製品を高値でつかまされ、
それを隣人に指摘されてキレる話。
4.一流会社を辞めた山田が再就職先が見つからずに、
多くの会社で年齢や性別を理由に落とされキレる話。
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高校生の頃に見てた。懐かしいと思って見直してみた。
バブル時代当時の、高度成長期の雰囲気がよく伝わって来た。
1は現代でもよくある話じゃないのかな。
所詮サラリーマンなんて言いたい事も言えない情けない職業。
当時は今より度合いがひどいだけ。とても同調はできんかったなあ。
2は最も昭和っぽくなかった話。
客の勝手さがあり得なさ過ぎて、コメディとして見た。
3は同調できたわ。
昔は新しい物好きやったが、高度成長期にありがちなパターンで、
新製品を買ってもSONYのベータのようにすぐに廃れることがある。
それを繰り返した挙句に新製品に興味を持たないようにした男が、
結婚を境に家電をまとめ買いの際、知識のなさをつかれて高値づかみ。
それを見てつべこべ言う隣人とその親戚。
親切心もあるんやろうが、主人公にとっては大きなお世話。
知らなかったら幸せな気持ちのままいられたのにという気持ちはわかる。
「家電」や「電化製品」でなく「電気製品」と言ってたのが、
やたらと耳について昭和っぽかったなあww
4は最も同調できた話。
就職難の続く今の時代と違い、景気は最高に良いのだが、
セクハラやパワハラの概念もない時代。20代後半の女性にとっては、
再就職はむずかしかったという背景もよくわかる。
それでも気丈に頑張る山田。
夫に先立たれ、子供を育てるために頑張るその旧友。
それを取り巻く男社会。でも男にとっても良いばかりの時代ではない。
やはり働き易い環境という意味では現代の方が上ではないだろうか。
いずれにせよ、おっさんらはみんなストレスをためながら働いている。
サラリーマンである以上、それはどんな時代でも変わらない。
慇懃無礼な態度でストレス解消の対象にされるのはたまらない。
それでブチ切れた山田は爽快だった。
しかし面接だというのに大きいイヤリングと真っ赤な口紅って(場)
面接のおっさんも普通にタバコやライターいじってるし。
昭和やなあ。ラストシーン、風船を大量に町の空に飛ばしてたが、
今じゃそんな撮影NGやろうなあ、古き良き時代を感じたわ。
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