腕っ節が強くてヤクザ嫌い、そんな爽やか好青年が気付けば町の用心棒、ヤクザを蹴散らし町の顔役へ。
まるでヴィトー・コルレオーネの若い頃を想起させる展開から、ヤクザがのさばり町の人々からの冷たい視線、理不尽な扱いを受ける主人公。
どうとでも面白く出来そうな話を最後は単純で爽やかな友情物語としてのハッピーエンドにガッカリさせられるが、純粋無垢な正義の行いから自然発生する権力と少しズレたらヤクザの行いと同等な存在に、そんな狭間で葛藤する高校生が最後まで捨てない強い意志と生真面目さで繰り広げられる圧倒的な主人公感が清々しい。