「夢に夢を重ねて、、、」PERFECT BLUE パーフェクトブルー mrkc7さんの映画レビュー(感想・評価)
夢に夢を重ねて、、、
面白かった。
夢に夢を重ねて、途中何が何だかわからなくなる。精神的に追い詰められた表現として適切な表現だと思いました。そこで観る側の認識も幾つかにズレて行ってるんじゃなかろうか。
どの事件もハッキリした結末は語られない。それどころかあったのかなかったのかも判然としない。まるで夢を見てるみたいだ。
そして最後のセリフ。
「私は本物よ」
普通の人はそんなこと言わない。
あえて言うのには理由がある、と取れば。。。
どこまでが竹内さんの原作で、何処からが脚本家の仕事で、監督の演出がどの程度加わっているのか。
【以降、余談】
1997年の作品だから、携帯電話もさほど普及していない。インターネットも一部の人の趣味。描かれたパソコンはMacのパフォーマータイプの一体型。うちの実家でも使ってたやつだ。ブラウザはネットスケープナビゲーターか?その説明と含めて懐かしかった。
この作品はリアルタイムでは観ていない。2023年に初めて観た。1997年当時、大阪のラジオ局ABCラジオでは誠のサイキック青年団という番組をやっていた。竹内義和さんはその出演者。芸能情報や噂を有る事無い事喋ってはリスナーを楽しませていた。私は年に数回、その番組のイベントの運営をする仕事をしていたが、ラジオは聞いてなかったのでこの映画の事を知ったのは随分後になってからの事だった。舞台上ではもっともらしい顔して出鱈目言ってる御大。正確さより面白さそんなステージを客席や舞台袖、楽屋の整理をしながら聞いていた。良い時代だった。
そんな人が書いた作品の映画化。気になっていたが観れなかった作品を映画館で観れたのは嬉しかった。客席の少ないスクリーンだったがほぼ満席。3日前にチケット買っておいて良かった。