「サイコサスペンス」PERFECT BLUE パーフェクトブルー Kjさんの映画レビュー(感想・評価)
サイコサスペンス
社会における役割の変化の中で、自己喪失感と嫌悪感に苛まれることは、この後に及んでも引きづり続けることもあるところ。普遍的なテーマを複雑な多重構造で奥深く描いている。構成や演出に魅入られる。
アイドルの時点で本来の自分から遊離しているはずであるがそれは自分固有の理想像。では、何故アイドルから離れていくことを時に積極的に受け容れるのか。予想はつくが、その動機はあまり語られぬところ。それ故に問題のレイプシーンにおける演者のモチベーションを捉えきれない。カットを割って撮影をとめるとは、抜きんでた趣味の悪さに賛辞を送る。
時代が許容したのか、オタクの扱いはひどいものがある。
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