「心に余裕がある時に」PERFECT BLUE パーフェクトブルー 北摂の影さんの映画レビュー(感想・評価)
心に余裕がある時に
今までどんなに精神的にくると呼ばれる作品を見ても平気でしたが、この映画だけは本当に精神を蝕まれました。
序盤は割とよくあるアイドルとヤバいファンのサイコスリラーものかなと思ってましたが、女優に転身した未麻の精神的不安とともに映画の様相も変化します。
やりたくない仕事、ストーカー被害、身近な人間の死などから幻覚症状が現れはじめる主人公ともに、視聴者側にも現実と虚構の境目が曖昧になる感覚が襲いかかってきます。
狂っているのは未麻か?ストーカーか?もしくは視聴者か?
その不安がピークに達した時、映画はクライマックスを迎えます。
ストーリーも素晴らしいですが、何より演出が凄い映画。
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