劇場公開日 1959年1月15日

「人殺し」人間の條件 第1・2部 Kjさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0人殺し

2024年2月12日
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軍と民間企業という立場の違いから、ざっくりと戦争という言葉で片付けてしまいがちな戦地の様子を多層的に示す。慰安婦も政治問題化される以前だろうか。オブラートに包まず有りようをそのまま示す。
三作品に通底する点であるが、立派な人たちの不断ぶりと、自らに規律を求めることなく、弱者にマウントすることで体制への恩を示して枕を高くするクソ野郎がここでも顕著に描かれる。捕虜を預けておいて時々やってくる陸軍は、結果として現れる諸問題の根本をよく表す。
処刑シーンでの宮口精二が印象に残る。

Kj