「やめるのって大変なんだよ」日本のいちばん長い日(1967) 越後屋さんの映画レビュー(感想・評価)
やめるのって大変なんだよ
戦争の虚しさとか陸軍の理不尽とか、優等生みたいな感想を言う者が多いですが、今でも明らかな不採算分野から撤退したり、赤字支店を閉鎖しようと言う時なんか頑強に抵抗する輩は大勢います。本質は変わってませんよ。
結果を知っているから、戦争反対なんて言いますが、正しくは敗戦反対です。勝ってたら反対しないでしょ?あの頃は一億火の玉みたいに考えている方が普通だった空気感だしね。
映画的には終戦日の反乱勢力を中心に描かれていますが、これだけの登場者を手際よいテンポで処理した演出力は監督の職人芸ですが、ある程度の予備知識がないと少し分かりづらいかもしれませんね。
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