「せめて迫撃砲があったら、とか役体もない考えにとらわれる」二百三高地 かせさんさんの映画レビュー(感想・評価)
せめて迫撃砲があったら、とか役体もない考えにとらわれる
海は死にますか
山は死にますか
風はどうですか
空もそうですか
——さだまさし『防人の詩』より
この映画、録音がすごくいい。
セリフが明瞭に聴こえるってすばらしい。
コサック踊ってるロシア帝国アニキたち、いい声してたなあ。
砦を攻める装備がないのに無謀な突撃させられた旧日本軍兵士は悲惨ですけど、突破されて艦隊殲滅されたロシア軍の兵士たちも悲惨。
二〇三高地の戦いこと「旅順攻囲戦」
「ノモンハン事件」とならんで日本軍の悪いとこ集めた戦場みたいに言われがちですが、
『ハンバーガーヒル』のモデル「アパッチ・スノー作戦」でも無謀な砦攻略戦やってたし、どこの国でも上からの命令で散ってゆく命は、やっぱりあるわけで。
戦争は嫌ですな。
人も死にますし。
ウンザリです。
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