ドレミファ娘の血は騒ぐのレビュー・感想・評価
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恥ずかしながら洞口依子をずっと「ほらぐちよりこ」と読んでいた
恥ずかしさとはなんぞや?んどと、心理学の教授でさえ悩んでいたけど、裸だとかセックスだとか、それだけをテーマにしてみると、結局のところ快楽が上回ってしまうので命題は解決しないのだろう。むしろ、この作品を今の黒沢清監督に観てもらうことが恥ずかしさのレベル10に到達するんじゃないかと想像してしまう。 もとは日活ロマンポルノのために作ったシロモノだったのに、芸術作品に昇華しようとして、結局中途半端になってしまった印象が残る。それでも見事な脱ぎっぷりの洞口依子の魅力は見事に引き出している。 ホラーに傾倒してからの黒沢作品はあまり好きじゃないけど、かつて講演会を聴いてからは彼の映画に対する純粋な情熱に感動さえしてしまった。それはジェームズ・コバーンについての内容が多かったこともあって、俳優さえよければ素晴らしい作品が作れるはずなのだと彼の全作品をチェックしたくなったほどだった。 そんな監督の初期作品。学生の自主制作映画の延長線上のような仕上がりではあるけど、随所に偉大な映画作家の可能性が隠されているような気もした。ただ、音楽こそが感動を与える唯一のものだと主張しておきながら、音楽はダサい。 最初に見たのは20年ほど前。洞口依子ファンだったため。
何とも奇妙な作品。 登場人物は全員おかしな部分があり、セリフも棒読...
何とも奇妙な作品。 登場人物は全員おかしな部分があり、セリフも棒読みっぽい。 ラストにほぼ全員が突然射殺された状況が全く呑み込めない。 洞口依子も撃たれた直後になぜか歌を歌いながらのエンディング。 なんじゃこりゃ?とずっと思いながら観終わった。 最大の見どころは洞口依子のヌードかな。
大学は花盛り
昔、深夜テレビで見てその馬鹿馬鹿しさが記憶に残る。伊丹十三のイメージが強く残る。黒沢清は知らず。洞口依子といえば伊丹映画での牡蠣娘。改めてなるほどと思う。 紛争もなくなり虚無な存在として大学が退廃的に描かれる。大学っておかしなとこですねって、この時代の見方に過ぎる。
1番好きかも
黒沢清作品では1番好きかもしれない。 とは言っても、出来が良いというわけではない。が、撮ったのが若い頃だし仕方ない。 ロマンポルノとして作ったらしいですが、却下されたので一般作品化したらしいですが、そりゃあ元々はからみシーンがあったか知らんが、こんなヘンテコなポルノは却下でしょうよ 笑 映画の内容は「青いなぁ」という印象だけど好感持てます。 構図の巧さと拘りは若い頃からなんだなぁ。凄い。 ワンカットワンカットに緻密な計算を盛り込んで作っていると思う。その拘りで撮ったからみシーンは是非観たかったが、存在しないのだろうか。残念な限りである。 洞口依子も素晴らしい。この人が主演だから成り立った映画と言っても過言ではないかも。 哲学的だか詩的だかよく分からん台詞を1人で喋らせても画面に彼女が存在する事でシーンとして成り立ってしまうのは凄い。謎の実験シーンも綺麗でした。
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