ドリフターズですよ! 前進前進また前進

劇場公開日:1967年10月28日

解説

「石中先生行状記(1966)」の松木ひろしがシナリオを執筆し、「自動車泥棒」以来、三年ぶりに和田嘉訓が監督したコメディ。撮影は「続・何処へ」の中井朝一。

1967年製作/88分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1967年10月28日

あらすじ

関東黒潮組の三下ヤクザ長介、ブー、チュー、コージたちは、組の解散とともに、厳しい浮世に放り出されてしまった。困惑した長介たちは、ハブリのよいチョロを頼り、彼を親分にたてて、「何でもコンサルタント」を開業することになった。しかし、たまに犬の散歩とか、赤ん坊のおもりとかの仕事が舞いこんでくるだけで、さっぱり成績は上がらなかった。せめてものなぐさめは黒潮親分の娘里子の激励で、里子にホレている長介は何とか仕事を軌道に乗せようと苦心していた。そんな時、彼らは大河内代議士の娘ミツコと知りあい、すっかり意気投合したが、彼女を乗せた車を、かつてのライバル神風組の車に追突させてしまった。そして、神風組のヤクザたちは、ミツコが代議士の娘と知ると、彼女を誘拐してしまった。たまたま、仕事があってチョロたちと別行動をとっていた長介は、帰ってきてこの転末を聞き、早速、神風組の金のマンションに乗り込み、ミツコを助け出した。ある日、ブーとチューが、元黒潮組の幹部モロコシの麻薬受渡しの仕事を手伝ったが、事務所に帰って見ると、金の死体が入ったトランクがあった。殺人事件の濡れ衣を着せられては大変と、長介たちはいろいろな手を使って金の死体を捨てようとするのだがそれが思うようにいかない。どうしようもなくなった長介は、死体と暮すよりはと、自首して出ようとしたが、たまたまモロコシと神風組との間に拳銃の射ち合いが始った。モロコシは射たれ、駆けつけた救急車に収容されたが、一計を案じた長介は、一足お先に車の中に死体を入れていた。金の死体を見た重傷のモロコシは驚いた。それもそのはず、金はモロコシが殺したのだった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.0 酒井和歌子にうっとりするいかりや長介の顔が気持ち悪い

2025年10月16日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

1967年公開作品
併映『クレージーの怪盗ジバコ』
amazon prime videoで鑑賞
初鑑賞

監督は『ザ・タイガース 世界はボクらを待っている』『ドリフターズですよ! 冒険・冒険また冒険』『コント55号 世紀の大弱点』『ドリフターズですよ! 全員突撃』の和田嘉訓
脚本は『ニッポン無責任時代』『ドリフターズですよ! 冒険・冒険また冒険』『コント55号 世紀の大弱点』『涙の季節』『この子の七つのお祝いに』の松木ひろし

粗筋
黒潮組の解散で無職になった元組員長介とブーとチューとコージと4人組
さらに組の解散式に組員になりたいとやってきたチョロ
始めた仕事はうまくいかず困り果てた4人組
そこに現れたのはすっかり羽振りが良くなったチョロ
若い女性を集めたちょっとエッチな派遣型マッサージ屋の経営者として儲かっていた
チョロは4人組になんでも屋をやらせて親分気取りだがマッサージ屋は風営法で摘発され忽ち無職に
チョロは4人組の仲間入りし下っ端に
しかし「なんでも屋コンサルタント」はタダ働きばかり
そんなある日に薬物の取引で殺されたヤクザの死体の始末を押し付けられるハメに

松竹に対抗して東宝もスタートさせたドリフターズ映画第1作

高度成長期ならではの昭和喜劇

酒井和歌子演じるマドンナにうっとりする長介の顔が気持ち悪い

松本めぐみは松本恵のことではなく加山雄三の奥さん

いつものことながら財津一郎と由利徹と藤田まことが良い味を出していた

役作りのためか左目に黒い眼帯の天本英世
若い頃のタモリみたい

ドリフターズは最初の頃から面白かったわけではない
厳密にいうとそこそこ面白かったんだけどあくまで全盛期に比べて
YouTubeで「なりっと」にお見せして彼女がお笑いするようなレベルではなかった
全員集合も大爆笑も初期はいまいち
新加入した志村けんがメンバーとして板についたあたりから現在多くの人がイメージするドリフターズになったと思う

映画でしごかれたメンバーはそののちその演技力がコントに生かされているんじゃないかなと

配役
黒潮組で解散し無職になった4人組のリーダーの「アンテナの長介」にいかりや長介
ついついスリをしてしまう4人組のチンピラの「ボーズのブー」に高木ブー
4人組のチンピラの「ハナビのチュー」に荒井注
4人組のチンピラの「フクロのコージ」に仲本工事
経営者として羽振りが良くなったが法律違反で摘発され4人組の下っ端になるチョロに加藤茶
チョロの友達のヤッコに松本めぐみ
大河原の娘でヤッコの友人のミツコに大原麗子
黒潮輝正の娘で花屋で働く里子に酒井和歌子
潰れたボクシングジムを長介たちの住む場所として売る不動産屋の芦野公風に財津一郎
娘の頼みで組を解散した黒潮組の組長に黒潮輝正にスマイリー小原
解散した組の幹部で薬物の取引を始めたモロコシに小池朝雄
銀と銅のアニキで薬物の取引で騙され殺されてしまう金に天本英世
黒潮組と敵対していた組の組員で誘拐犯の銀に鈴木和夫
黒潮組と敵対していた組の組員で誘拐犯の銅に広瀬正一
暴力団の更正を目指す代議士の大河内庄吉に藤田まこと
庄吉の妻の大河内静子に浦島千歌子
庄吉の浮気相手の芸者に藤あきみ
倒産し一文無しの元経営者に上田吉二郎
映画監督になべおさみ
救急車の係員に渋谷英男
救急車の係員に勝部義夫
刑事に伊吹徹
警官に由利徹
秘書に関田裕
若い女Aに佐川亜梨
若い女Bに浦山珠実
グループ・サウンズにザ・タイガース

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野川新栄

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