「母ものは苦手」遠き落日 バラージさんの映画レビュー(感想・評価)
母ものは苦手
野口英世と母シカの母子愛を中心に英世の生涯を描いた伝記映画で、原作は渡辺淳一の同名小説と、脚本も兼ねてる新藤兼人の『ノグチの母 野口英世物語』。どっちかというと自身が脚本を書いてるだけあって新藤の著作の要素が強いらしい。トップクレジットは母シカ役の三田佳子で、英世役の三上博史とのダブル主演。
僕は母ものが苦手なんだが、比較的泣かせ要素は抑えめで過剰なお涙頂戴ものにはなっていなかった。その一方で渡辺の原作では描いてるらしい英世の金銭的だらしなさなどについてもさらっとしか触れておらず、全体的にはきわめて平凡な伝記映画といった印象でちょっと退屈だった。何よりヒロインの牧瀬里穂目当てで観たのに出番が少なくてがっかりした記憶がある。
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