「五・一五事件から二・二六事件の激動の時代を生きる、寡黙な青年将校・宮城啓介(演:高倉健氏)と、その妻・溝口薫(演:吉永小百合氏)の二人の情愛を描いた大作。」動乱 矢萩久登さんの映画レビュー(感想・評価)
五・一五事件から二・二六事件の激動の時代を生きる、寡黙な青年将校・宮城啓介(演:高倉健氏)と、その妻・溝口薫(演:吉永小百合氏)の二人の情愛を描いた大作。
約65年の歴史に幕を下ろす丸の内TOEIさん。
5月9日(金)から開催された80日間に渡る「さよなら 丸の内TOEI」上映イベントも遂に本日グランドフィナーレ。
同館最終上映は『日本沈没』(1973)、『八甲田山』(1977)森谷司郎監督、高倉健氏と吉永小百合氏の初共演が当時話題を集めた『動乱』(1980)。
そして上映前にはサプライズゲストとして吉永小百合氏が登壇‼
東映最後の直営館の有終の美を飾るに相応しい作品とゲスト登壇でしたね。
『動乱』(1980年/150分)
ストーリーは第1部「海峡を渡る愛」、第2部「雪降り止まず」の2部構成。
五・一五事件から二・二六事件の激動の時代を生きる、寡黙な青年将校・宮城啓介(演:高倉健氏)と、その妻・溝口薫(演:吉永小百合氏)の二人の情愛を描いた大作。
高倉健氏と吉永小百合氏の人気スター初共演が最大のセールスポイントで、戦争映画の血なまぐささはほとんどなく、二人の共演を余すことなくたっぷりと活写、当時も多くの女性客が劇場に足を運んだことでしょう。
ラストの宮城大尉を喪失し浜辺に佇む薫と小椋佳氏が歌う切ないバラードもグッときます。
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