当選確実
劇場公開日:1992年11月7日
解説
市長選挙を題材に今日の土地、証券問題や報道の在り方を問う社会派映画。森田健作率いる森田フィルムズの映画製作第3弾で、総監督・製作・原案・出演は森田健作、監督は石川均、撮影は田中一成が担当。
1992年製作/日本
配給:森田フィルムズ
劇場公開日:1992年11月7日
ストーリー
桐野市は、地上げ業者、権堂と手を組む錦本徳三が、3期(12年)にわたって対立候補がないまま市長の椅子に座っていた。今期も野党は候補者の擁立に失敗し、マスコミは圧倒的な現職優勢を報じていた。市長選まであと3日と迫った昼下がり、ひとりの男が権堂らを人質にとって地上げ屋の社長室に立てこもり、再開発の中止を要求するという事件が発生、マスコミを通じ、犯人、柳瀬哲郎は錦本と権堂の癒着を暴露していく。柳瀬は人質の身代わりとして、錦本に対立する候補、湯川正を指名、湯川は柳瀬を説得するが自首させるには至らない。次に柳瀬はテレビで顔が知られている弁護士、津山良平を呼ぶよう要求。津山が社長室の中へ姿を消してから15分後、柳瀬が湯川に腕を組まれ、権堂、津山とともに建物から出て来た。そして、権堂自らが、柳瀬の熱意に打たれ、再開発計画を白紙に戻すと発表した。このことがきっかけで、湯川は市長選に当選する。この絵に描いたような結末に疑問をもったルポライター須河淳は、独自に捜査を開始、すべては錦本の失脚を企んだ湯川、柳瀬、津山らの陰謀であったことを暴くのだった。