劇場公開日 1953年11月3日

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東京物語のレビュー・感想・評価

全86件中、81~86件目を表示

5.0小津監督の中では1番の娯楽作品と思う。

2014年5月25日
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泣ける

笑える

悲しい

旅。都会。人情。
どれをとっても他の小津監督作品とは違って、画面や台詞で説明してあって分かりやすい。
因みに大坂志郎さんが好きです。

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たけたけ

4.0日本映画初の英国映画協会の選ぶ世界第一位作品

2013年12月13日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

難しい

総合75点 ( ストーリー:70点|キャスト:80点|演出:70点|ビジュアル:55点|音楽:60点 )

 小津監督作品をいくつか観たが、舞台劇のように科白がかぶらないように順番を守りながら交互に言い合う不自然な演出が好きになれなくて、自分には合わないと思ってそれ以降は避けてきた。しかし「東京物語」に影響を受けたというロバート・デ・ニーロ主演の「みんな元気」がなかなか良かったので、再び小津監督作品に挑戦してみる気になった。本作品が世界第一位に日本の映画として初めて選ばれたというのも後押しになった。この作品でもやはり科白は交互に言い合うのだが、ゆったりとした雰囲気に加えて、この時代の家族の持つ距離感や礼儀というのもあってか、それは思ったほど気にならなかった。

 多くのひどい家族関係を直接・間接に見聞きしている自分としては、この作品の中に大きな展開は見いだせなかった。作品中に悪人は一人も登場していないと思う。むしろある程度年齢を重ねた大人にとって、この程度のことはありきたりのことではないだろうか。それぞれが自分の生活を築き上げて今を生きれば、立場も変わるしいつまでも昔と同じではいられないのは当然。だから話に引き込まれたというほどではない。
 しかし家族関係が変化しそれまであったであろう絆も微妙な関係になっていく姿を捉えてまとめあげた小津監督の巧みさはあった。そのような様子を演じる善良な老夫婦・それぞれの立場のある子供たち・優しさを見せる未亡人は存在感を見せた。映像は古い白黒なうえに建物内での撮影が多くてたいしたことはないが、そこにある見えない人間関係をうまく表現してあったように思う。家族はこうあるべきと思って上を見ればきりがないし、理想と現実は違うのだ。

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Cape God

4.0やっぱり、子どもの方がええのう

2013年8月18日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

知的

難しい

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shimo

4.5色々な人生模様の家族と晩年の生活のあり様をさりげなく描いた心に残る名作

2013年1月14日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、CS/BS/ケーブル

悲しい

知的

難しい

黒澤明の「七人の侍」と並ぶ、世界で高評価の本作であるが、慌ただしかったサラリーマン時代にはよく理解できなかった映画であった。定年退職して孫もできて、改めてこの気になる映画に向き合うこととした(山田洋次監督の「東京家族」鑑賞の予習も兼ねて)。
映画のペースに合わせてじっくりと鑑賞する(リマスター版)と、2時間半という長さも忘れるくらいに内容のある考えさせられる映画であった。少なくとも、多種多様の人生があり、また、色々な人生観があることだけは確かである。出演した俳優陣の演技が素晴らしく文句のつけようがなかった。平凡に見える個々の台詞にも重みがあって場面場面に味わいがあるように感じた。 戦争で家族を失う悲しさも伝わってきた。小津さんは室内シーンでは低位置のカメラアングルから上方に向けて撮影していたのが特徴的であった。家族問題は世界共通であろう。

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chakurobee

4.5繰り返される家族の風景

2011年4月26日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

知的

デジタルリマスター版放映で観ました。様式美が優った作品と勝手に想像してたら大違い。

とても今日的、いえ、綿々と繰り返される家族の風景のエッセンスみたいな作品だと思いました。あまりにリアルな日本人がそこにいて、びっくりでした。

自分が経験してきた幾つかのことと重なり、懐かしさと少し苦い後悔と。
それから、これから行く道も。
熱海の堤防の二人。あそこにたどり着きたい。まだまだ凸凹している途中ですが、別れがくる前にあそこにたどり着きたいものです。

面白かったのは、若い頃のご乱行を知ってる長男・長女と知らない末娘や嫁では、どうも父親像がだいぶ違うらしい。
うん、あるある。

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グッドラック

3.5今だからこそ観てよかったです

2008年12月2日

悲しい

人生で最初の小津安二郎監督作品でございます。
古き良き日本の情景を描いてる、なんて勝手に思い込んで観たらとんだ大違いでした。さらっと、はんなりと、みやびに描きながら、そこには日本人特有の薄笑い的な冷たさがあります。

これを観て、それまで見えなかった「日本人」というものがよく見えるの様になりました。あくまで耽美的に、礼儀を重んじ、そして体裁を整える。でも、そういう文化風習をもったからこその怖さってあるんですね。それは「美しい日本」かもしれないが、美しさの裏で毒が満載です。いつも健気にいる原節子がちらっと見せる影が実に怖い。

1953年っていったら、敗戦から8年ですか。経済化がここまで進んでいたんですね。戦前と戦後を生きる老夫婦は、まったく異なる時代を生きながら、いつでもにこやかに、そして礼を重んじ、そして孤独になっていく。二つの時代を生きるには、年をとりすぎていた悲劇なのでしょう。

他の小津安二郎作品も観てみたいと思いました。

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あんゆ~る