「私ずるいんです」東京物語 ぐにゅうさんの映画レビュー(感想・評価)
私ずるいんです
私個人の話になってしまいますが、出身地方が尾道と同じ方言のため、老夫婦が私の祖父母に重なって見えてしまい客観的にレビューできません。
2023年になっても1953年に公開されたこの映画で描かれている家族の在り方が、そっくりそのまま通用するのは、この映画がいかに普遍的なテーマを描き切ることに成功しているか示しています。
年を取ると家族がどんどん離れ離れになっていって自分の生活が大切になっていく。
老いていき孤独になって、人生って家族って何なんだろうか。
この映画が描いているテーマは、恐らく今後も変わることがない平凡なテーマです。
家族の在り方をテーマにした映画は多くありますが、この映画にハッピーエンドはありません。
ただそれがバッドエンドだったかと言われるとそうでもありません。
よく言えばトゥルーエンドとでもいうべきか、人の一生は多かれ少なかれ恐らくみんながこの映画のような結末を迎えるのでしょう。
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