劇場公開日 1953年11月3日

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「ドメスティックなようでインタナショナル 洋の東西、国も人種も超えて普遍的なものを表現できている作品です 永遠の名作、世界の映画遺産そのものです」東京物語 あき240さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0ドメスティックなようでインタナショナル 洋の東西、国も人種も超えて普遍的なものを表現できている作品です 永遠の名作、世界の映画遺産そのものです

2018年3月10日
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言わずと知れた小津安二郎監督の代表作です
世界的にも評価は高く「映画監督が選ぶ史上最高の映画ベストテン」で1位になったこともあります
というか毎年その上位の常連です
小津安二郎監督自身も世界一の監督に選ばれたりして、近年ますます評価が高くなるばかりです
ファンとしては嬉しいばかりです
つまりドメスティックなようでインタナショナルなのです
洋の東西、国も人種も超えて普遍的なものを表現できている作品なのです

本作は1953年11月3日公開
今年2023年は公開70年の節目の年に当たります

また小津安二郎監督の生年月日は1903年12月12日です
つまり生誕120年目にも当たります

そしてお亡くなりになったのは1963年の誕生日と同じ12月12日
即ち没後60年でもあります

小津安二郎監督が青年期を過ごした松坂市のある三重県など全国各地でいろいろなイベントが開催されているようです
これから本作の公開記念日の11月3日や、誕生日と命日の12月12日に向けて、秋から初冬にはさらに各地で盛り上がりがみられることと思います

自分も今年になって三重県松坂市の「小津安二郎松坂記念館」と、本作のロケ地である広島県尾道市にある「おのみち映画資料館」に観光がてら訪問させていただきました

松坂では小津安二郎監督がどのように人間形成され映画監督を目指すようになったのかの原点を知る旅になりました

また尾道では、本作に登場するさまさなロケ地が公開後70年を経てもなお数多く残されていることをその現場で確かめることができて感激する旅になりました

「おのみち映画資料館」には小津安二郎監督に関する資料も数多くありいくら時間があっても足りないほどでした
「おのみち映画資料館」の建物自体本作の冒頭すぐにちらりと登場する古い倉庫をリノベーションしたものです

本作に登場する尾道の浄土寺や住吉神社の石灯籠は一目でこれだ!とわかります

もう何度目になるのか、また本作を見て感動を新たにしました
永遠の名作、世界の映画遺産そのものです

公開70年、生誕120年、没後60年
この記念すべき年にもう一度本作を鑑賞して、鎌倉だけでなく、松坂や尾道にも足を延ばされ聖地巡礼をされてみては如何でしょうか

あき240
あき240さんのコメント
2024年1月11日

本当にそうですよね
若い時には少しも分かりませんでした

あき240
Mさんのコメント
2024年1月10日

ほんとにいい作品ですね。私は若い時にはこの作品のよさをわからなかったのですが、いま、しみじみとこのよさがわかります。

M