「君のカラダで僕を守って」転校生 青樹礼門さんの映画レビュー(感想・評価)
君のカラダで僕を守って
1個のあり得ないような事態を描くために
99のあるあるリアリティを敷き詰めなければ映画にならない
とは誰からか聞いたことがある
これはまさにバックトゥザ・フューチャーに通じていた
30年前1955年にタイムスリップした主人公のおはなしはいかに1985年に帰還するかがドラマの芯
転校生は、男女入れ替わった中学生が
いつになれば元に戻れるか、それまでの日常がサスペンスとなる
尋常じゃない
他人のカラダを背負って生きること
他人の見方を知ってしまうこと
他人は自分であり、自分の体はじぶんではない
大林監督は、このプロットを
わりとドキュメンタリーふうに作ったと思う
変に技巧せず、ふたりの間をたっぷりとった
尾美としのり、小林聡美は、もう映画史に残る存在感だ、なまなましさ、あせくささ、いじらしさ、もどかしさ、いのちの表現
ATG映画はやっぱりいいなあ!
日テレ製作だから、金ローでよくやっていたらしいけど、あの枠だから20分はバッサリ切って放映していたず。ならば印象は単なるドタバタ、月曜ドラマランドでやった風だろう。
思春期、人生の基盤をつくるたいせつな時間。
自分が親なら子に見せるべき、ある意味性教育の
名作。
いまならこれ、カンヌ案件じゃないの?!
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