劇場公開日 1982年4月17日

「【”お前は俺で、俺はお前なんだよ!” 第二次性徴期の男女が入れ替わりにより困惑する姿を小林聡美の女優根性と、尾美としのりのなよなよ演技が見事に表現した作品。近代邦画のジュブナイル映画の秀作。】」転校生 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5【”お前は俺で、俺はお前なんだよ!” 第二次性徴期の男女が入れ替わりにより困惑する姿を小林聡美の女優根性と、尾美としのりのなよなよ演技が見事に表現した作品。近代邦画のジュブナイル映画の秀作。】

2021年4月14日
PCから投稿

ー 或る年代以上の映画好きには、忘れ難き作品ではないだろうか・・。ー

■感想

1.作品構成の妙

 ・転校してきた斎藤一美と斎藤一夫が、神社の階段から転げ落ちるシーンまではモノクロで、階段下の前の踏切を電車が取り過ぎるシーンから、カラーに切り替わり、ラスト、再び二人が同じ階段で転げ落ちるシーンから、再びモノクロに変わる、印象的な色彩の使い方。

2.若き小林聡美さんと、尾美としのりさんの、振り切った演技及び異性を演じる表現力。

 1)特に小林さん。年頃の女性で、頑張ったなあ‥。実際には、大変みたいだったけれど、あの頑張りが今の小林さんの女優としての確固たる地位を築いたのだ!と勝手に思っている。
 そして、お二人とも現在でも、ドラマ、映画の第一線で活躍されている。稀有なことであろう。

 2)入れ替わった二人の台詞
  ・一夫と入れ替わった一美:”あれって、時々、形が変わるのね・・。”
              ”生理って知っているよね・・”
    ー 女性の身体は男の子には魔訶不思議なモノ。それを、作品の面白さに昇華させる大林監督の、技量。ー

3.故、大林宜彦監督ならではの、どこか懐かしさを感じる画。
 背景に映る穏やかな瀬戸内海の風景が作品の風合に優しさを加味している。

<元に戻った二人が、お互いに距離を縮め、相手への素直な想いを口にし・・、そして一夫の父の栄転により二人が別れる、切ないバスのシーン。子供の頃にTVで今作を観た男には、沁みます・・。>

NOBU
NOBUさんのコメント
2021年4月15日

masamiさん
 物凄く、期待して待っています・・。と変なプッシャーを与えるNOBUでした・・。

NOBU
masamiさんのコメント
2021年4月15日

NOBU様 あの入れ替わる映画観てきました。近日中にアップします。
私も転校生はビデオが初見です。
でもいい映画でした。ラストのバスからの映像は忘れられません。小林さんは体を張りました。今もいい位置にいます。あと・・・
尾道の風景が素晴らしい❗️

masami