「現代劇と市川崑の相性」天河伝説殺人事件 カツベン二郎さんの映画レビュー(感想・評価)
現代劇と市川崑の相性
数十年前にテレビ鑑賞して以来のテレビ鑑賞。
内田康夫の推理小説を角川春樹制作、市川崑監督という期待値の上がる組み合わせの映画化だが、かつて一世風靡した横溝正史シリーズと比べるとかなり見劣りする。
横溝作品独特のおどろおどろしさや田舎の因習、戦後の混沌とした雰囲気作りが一級の市川崑だが、トリック含め全てに凡庸な現代劇ではウリが見つからず苦労したのかもしれない。
役者の顔が皆白塗りし過ぎて気持ち悪かった。
岸惠子は当時還暦近い年齢かと思うが、化け物級に美しく色っぽい。
2時間ドラマでも十分だったかも。
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