釣りバカ日誌イレブンのレビュー・感想・評価
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釣りの成果はスズキ、ヒラメ、シイラ、キハダマグロ
「釣りバカ日誌イレブン」
デビュー作「てなもんや商社」で藤本真澄賞を受賞した本木克英監督が抜擢。マドンナに桜井幸子を招き、沖縄を舞台にトロピカルムード満載な異色の釣りバカ。
スーさんの沖縄出張に便乗したハマちゃんは釣り三昧のはずが、悪天候で遭難してしまい無人島に漂着する。極限の状況で目にしたものは……。
また、沖縄ではスーさんが余貴美子演じるタクシー運転手から経営哲学を学ぶシーンがあり、経営者としての苦悩も描かれている。
● 公開日:2000年2月5日
● ロケ地:沖縄県本島、久米島
● ゲスト:村田雄浩、桜井幸子、余貴美子
● 釣りの成果:スズキ、ヒラメ、シイラ、キハダマグロ
● 監督:本木克英
【”経営者の器”今作は、相変わらずの安定した面白さを維持しつつ、山田監督(脚本)ならではの、社会的メッセージをサラリと、だが、ちくりと含んだ作品である。】
■浜ちゃん(西田敏行)のチョイ冴えない男の釣りの弟子・宇佐美(村田雄浩)は、同じ営業課のOL志乃(既に女優さんを引退された方なので、名は記さない)が飼っていたウサギを食べてしまい、気に病んで沖縄営業所へ転勤してしまう。
一方、会社運営に悩むスーさん(三國連太郎)と一緒に沖縄へ出張することになった浜崎。宇佐美と合流し、さっそく釣りを楽しんでいたが、船が流されて無人島に流れ着く。
スーさんは出張途中にタクシー会社の社長でありながら、自分も運転をする女性(余貴美子)と出会い、彼女の言葉に感銘を受けるのであった。
◆感想
・今作から、監督が本木克英さんに変わったが、内容は変わらず面白い。
私は寅さんシリーズと配信で出会い(最終作は、ギリギリ劇場で観れた)、その面白さと、日本人が且つては持っていた人の情けに涙しながら観て来た。
で、観終わった時には(正直に書くと、一作だけ観ていない。もったいないから、残してある。)とても寂しい気持ちになったが、このシリーズを見つけた時は嬉しかったなあ。
・ご存じの通り山田洋次監督は、東大卒の社会派監督でもある。故に、寅さんシリーズでも浜ちゃんシリーズでも時に、鋭い警句を作品に忍ばせて来た。
今作では、リストラである。
・会社運営に悩むスーさんが乗った女性タクシードライバー兼社長の女性が、社内でスーさんに言った言葉が素晴しいのである。
(沖縄の言葉は、上手く書けないので、標準語で)
”会社には一番早く行って、トイレ掃除をします。皆にお茶を入れます。夜は時々おにぎりを作って、出します。”
で、スーさんは東京に戻って、社長として役員達に発言するのである。社員を辞めさせる時には、自分も・・。”と。
■最近、とても腹が立った事があるので、敢えて記す。
私の勤める会社の同業他社で、最近、業績が伸びずに大きなリストラ策を打ち出した会社がある。だが、腹が立ったのは辞める社長や役員達の高額な報酬である。
カルロス・ゴーンなどという愚かな男を社長にしてからこの会社は一時的にV字回復をして世間的にはゴーンは褒め謳われていたが、私達は”あれだけ、コストカットすれば当たり前だろ”と冷ややかに見ており、その後その通りに凋落していった。(そして、私の会社もごく一部の事業で関係があるので、その体質は知っていた。)一言で言えば、この会社の体質は親方日の丸なのである。
勿論、殆どの社員の方は一生懸命に働いている事も知っている。
だが、月中での生産計画変更(もちろん、発注先の資本金が少ない場合は、違法である。)などは頻繁にあり、酷い体質の会社だと思ったモノである。
そして、大きなリストラ策を打ち出した時の、辞める社長や役員達の高額な報酬には呆れかえったモノである。株主総会でも反対意見が出たそうだが、否決されたそうである。どうせ”社内株主”が動いたのだろう。労組は何で動かなかったのかな。
可哀想なのは、真面目に働いて来た労働者たちである。
で、今作を観て「経営者の器」という言葉を想起したのである。
<今作は、、相変わらずの安定した面白さを維持しつつ、山田監督(脚本)ならではの、社会的メッセージをサラリと含んだ作品なのである。>
うさぎさんと沖縄
本作から監督が交代の模様。が、大筋には変化なし。 それにしても今回...
無人島に流れ着く(笑)
「釣りバカ日誌」シリーズ通算第13作。
「金曜ロードSHOW!」で二回目の鑑賞。
今回の舞台は沖縄。
折からの不況で社員のリストラに悩むスーさん。
浜ちゃんはといえば、後輩と仕事そっちのけで釣りを楽しんでいたら、釣り船が故障して漂流。気付けば無人島に漂着!(笑) 朦朧とする意識の中を漂う浜ちゃんに爆笑!
今回はその後輩の恋を全力で応援。
ウサギを食べる風習がショッキング…。
でも外国では当たり前のような気がしました。
毎回テーマというテーマはありませんが、とにかく楽しめる喜劇映画だなと改めて思いました。安心して観ていられました。まさに国民的映画ですなぁ…。
※追記(2020/1/4):BSテレ東「土曜だ!釣りバカ!」で鑑賞。
欧州では兎料理はごく普通
総合65点 ( ストーリー:55点|キャスト:75点|演出:70点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
「釣りバカ日誌」の連作で二本目の鑑賞。明るく楽しく能天気に話が進む。ただし兎の話はこの作品にはちょっときついし、物語は何か主題というものもなくてあまりこれといった特徴がない。
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