「栗山富夫監督を偲んで」釣りバカ日誌2 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)
栗山富夫監督を偲んで
映画監督の栗山富夫さん
2025年6月18日に悪性リンパ腫のため84歳で他界
釣りバカ日誌シリーズの監督として有名
森崎東監督の第7作目を除き第1作から第12作までメガホンを取った
1989年年末公開
併映『男はつらいよ ぼくの伯父さん』
監督は『祝辞』『釣りバカ日誌』『花のお江戸の釣りバカ日誌』の栗山富夫
脚本は『男はつらいよ』『同胞 はらから』『椿姫(1988)』『ダウンタウンヒーローズ』『釣りバカ日誌』の山田洋次
脚本は他に『釣りバカ日誌3』『釣りバカ日誌4』の堀本卓
粗筋
半日程度の予定を半ば強引に数日伸ばし休養を取ったスーさん
釣りの聖地である愛知県渥美半島の先端伊良湖岬に出かけて釣り三昧
岬で親しくなった女性は吉田建設の社長秘書間宮弥生だった
夫の身を心配したスーさんの奥さん久江から依頼を受けハマちゃんは休みを取り伊良湖岬にスーさんを探しに行った
無事東京に戻ってきた二人だったがハマちゃんは鹿児島の兄の葬儀という嘘がバレてクビになりかけたがスーさんがそれを救う形に
今度は久江がスーさんの浮気を疑いハマちゃんが濡れ衣を着せられるハメに
オープニングクレジット
シリーズ化で前回の四国に戻る話は無いことに
前回があまりにも好評だったために急遽シリーズ化が決定したんだろう
ハマちゃんの年で課長になったという佐々木和男ではあったが濱ちゃんのツッコミでそれからずっと課長のままだと指摘され落ち込むやりとり好き
出世の話がパーとなり落ち込んでカラ元気になって三課に戻る課長の行動がハマちゃんの完璧予想通りなところも面白い
建設会社は大変だな
同業の社員が一緒に釣りをしていると談合の疑いをかけられるのか
奥さんに浮気を追求され誤魔化すためにハマちゃんの彼女だと嘘をついてしまうスーさん
ねじりタオルを頭に巻いてルアーを2本刺して鬼のように仕立てるハマちゃん
『愛を乞う人』のような威圧感はなかった原田美枝子
この人もまた女優だな
配役
鈴木建設営業三課の浜崎伝助(通称ハマちゃん)に西田敏行
伝助の妻の浜崎みち子に石田えり
鈴木建設代表取締役社長の鈴木一之助(通称スーさん)に三國連太郎
一之助の妻の鈴木久江に丹阿弥谷津子
吉田建設社長秘書の間宮弥生に原田美枝子
鈴木建設社長秘書の草森に園田裕久
鈴木建設営業三課課長の佐々木和男に谷啓
鈴木建設営業三課所属社員の恵に戸川純
鈴木建設営業三課所属社員の香織に野澤恵
鈴木建設営業三課係長の山本に牧村泉三郎
鈴木建設専務の秋山に庄司永建
鈴木建設常務の中沢に奥野匡
鈴木建設常務の久米に児玉謙次
鈴木建設総務部長の小野に伊藤正博
鈴木建設社長秘書に三輝みきこ
鈴木建設社長の運転手の前原に笹野高史
ハマちゃんの隣人の太田八郎にアパッチけん
一之助の親友で吉田建設社長の吉田に内藤武敏
一之助の親友で主治医の竹田に久米明