「食は人を良くすると書きます的映画」タンポポ 青樹礼門さんの映画レビュー(感想・評価)
食は人を良くすると書きます的映画
何回観てもたのしい。
スパゲッティのマナー教室、
乞食のオムライス、ビジネスマンたちのフランス料理で下っ端がやたら勇足でテーブルの下で上司に足蹴りされたり。アイスクリームや海女の牡蠣、エピソードがまたスマート。
最後が母乳とは見事。人間の原点。
でもやっぱりラーメン西部劇、カッコいい野郎ふたり、山崎努と安岡力也の粋な仲直り。
伊丹十三は父性の人だ、感情を抑えた先の深くてあったかい愛情が。
いまの日本映画はこせこせヒステリック、エモーション過多で、事件ばかりやたら起こしては、目先のちいさいものに振り回されているものばかりなような気もする。
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